新人研修に、企業戦略ゲームを導入します。
今年も新人が入ってきました。
そしてまた例年通り、研修期間のうち一日、講師としてお時間いただいております。
まずはいつも通り、会社の中で間接部門がどのようなことをやっているのか~というスライドを。
それから、会社数字に関するDVDを見て、章ごとにワークブックを埋め、最後に小テスト。
DVDは二本あるので、ボリュームはしっかりあります。
よくある導入研修ですが、自分でやっておきながら言うのもなんですが、これ、すぐ忘れるでしょ?
新人さんは新しい環境に慣れないといけませんし、一ヶ月、二ヵ月という研修期間で、かなり多くのことを詰め込まれます。
今年も全員、営業や現場、直接部門への配属ですので、会社の数字なんて、二の次です…。
頑張ってくれる子もいるかもしれませんが、やはり一日で詰め込むには内容が難しい。
毎年、そこが気になっていたので、今年はひとつ、ガラッと内容を変えることにしました。
いつものDVDに代えて、「企業戦略ゲーム」をやることにしました。
内容は、会社を設立して、仕入、販売、経費支払、決算というサイクルを回しながら、企業がどのように存続し、成長していくのかを疑似体験してもらう、というもの。
仕入はいくつか商品を用意しているので選ぶことができますし、販売はサイコロの目によって、景気や不確実性を再現。
設立時の借入を毎期返済するので、一気に仕入で全部使ってしまうと、一期目から苦しいかじ取りを強いられます。
商品はいくつかあり、サイの目によっては仕入れの倍で売れるもの、逆に半額以下になってしまうものなど、差を付けました。
それでも、どの商品の期待値も、それほど変わらないよう、うまくバランスを取ったつもりです。
それぞれのフェーズでは、貸借対照表と損益計算書を記入していただき、決算では商品の繰越もし、当期利益を算出します。
さらに、自己資本比率とROAを算出することで、安全に、効率よく経営が行えたかを競います。
博打のような仕入をすれば、ROAをあげることはできませんし、借入しすぎれば、自己資本比率に悪さ具合が表れます。
これもよくあるゲームだとは思いますが、我ながらうまくバランスを設定できたかなと。
また課内で一度試してみて、微調整後に研修に投入したいと思います。
今はやりのゲーミフィケーションですね。
学び、仕事にも遊び心を。
楽しむと、脳が喜んで受け入れてくれる。
しっかり身に着く研修になるよう、がんばります。