アメリカ建国の父の「弱さに一瞬で打ち勝つ 無敵の言葉」
皆さんはベンジャミン・フランクリンという人をご存知でしょうか。
トマス・ジェファーソンやジョージ・ワシントンらと一緒にアメリカ独立宣言を起草した、アメリカ建国の父と呼ばれる偉人のうちの一人です。
今回ご紹介するのは、「弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言葉 【超訳】ベンジャミン・フランクリン」。
本人の著書ではなく、生前にベンジャミン・フランクリンが残した数多くの名言をまとめたものです。
正直なところ、最近よく見かける「超訳」というのは、元々の言葉から飛躍しすぎているものもあり、少し苦手です。
ですが、表紙の内側にあった「時は金なり」を残した人とあり、これはと思い購入しました。
時は金なり、シンプルな言葉ですが、考えれば考えるほど深みのある言葉で、ふとしたときに言葉の重さを痛感します。
著者の超訳部分はあまり参考にせず~、と思っていましたが、思いのほか飛躍もなく、言葉の理解を助けるのにちょうどよかったです。
名言というのは占いに似たようなところがあると、私は思っています。
どういうことかというと、誰でも、名言に自分を投影して考えることができる、ということ。
占いもそうじゃないですか?
完全にぴたっと言い当てられるわけはないけれど、ざっくりと、総論的にあてはまる。
何か行動した時に、ふと脳裏に名言が浮かんで、「あ、これってこういうことだな」と思うことがあります。
そういう瞬間、自分を客観的に感じられます。
歴史上の偉人の言葉に今の自分の行動があてはまったとき、勇気付けられたり、または戒められたりする。
口に出して使いすぎると陳腐になりがちですが、知っていると自分を律する声になってくれます。
そんなわけで、本書、即買いでした。
その中でも、三つ、好きな言葉を。
「知識への投資が最高の利子を生む。」
「有名にならなかった偉大な魂は、有名になった魂と同じ数だけいただろう。」
「虚栄心は花を咲かすが、実を結ぶことはない。」
- Benjamin Franklin -
どれもよい言葉です。
説明いらずの、分かりやすい名言です。
ベンジャミン・フランクリンは、このような名言、格言を数百残しているそうです。
そのうちの123の言葉が、本書に納められています。
生涯をまとめた自伝「フランクリン自伝 」も、また機会があれば読んでみたいと思います。