IT経営の推進者は?
こんばんは。
経営情報システムの問題集、土日で一周駆け抜けました。
TACのスピ問ですが、既に昨年3周くらいはやっているので、答えに○がつけてあります。
過去問も問題集も、二週目以降は答えがどれか覚えてしまっていることもありますよね。
ですので、ちょっと一週目とは使い方を変えます。
もう、正解をぐるぐると丸印をうってしまっていいのです。
そして問題の正解を選ぶのではなく、不適切な選択肢は何が間違っているのかを見ていきます。
もちろん、適切な選択肢も改めて読んで、うんうんと納得感を得ることが大事です。
中小企業診断士の試験は、選択肢から「適切なもの」を選ぶ問題と、「不適切なもの」を選ぶ問題とあります。
二周目以降は、「適切なもの」を選ぶ問題の「不適切」な選択肢が役に立ちます。
過去問も問題集も、二周目以降、一気にお役立ち感が出てきますね。
さて、スピ問一周してみた手応えとしては、七割は理解できているかなと。
残りの三割はというと、かなり弱く、ここが多く出たら辛い感じ。
どこかというと、ソフトウェア開発の章と、ガイドライン。
従来型のウォーターフォールやスパイラルは比較的わかりやすい。
アジャイルに入った瞬間、一気に複雑になります。
XPの4つの価値の一つ、「勇気」で、「???」となります。
そして5つの原則、19のプラクティス。
4つの価値の一つ目で「単純さ」を挙げていたのに、十分ややこしいです。
ガイドラインも、ITIL、ISMS、ITSMS、似たり寄ったりな略称で分かりにくい。
しかもガイドラインは当たり前ですが面白くないという。
眠たくなる部分ですね…。
そんな中、IT経営部分はとても面白く取り組めました。
上場企業の70%が企業内のIT導入において、部門の壁にぶち当たっているというデータ。
上場企業でこれなら、中小企業なんて90%くらいが該当するのでは?
実際、自分の会社のことを考えると…。
確かに部門の壁というものはリアルな納得感をもつことができます。
全社的になかなか導入が進まないので、部門内で独自に~という流れに。
この段階ではノウハウは全社的に共有されることはありませんが、一定のレベルに達したとき、「なんでそっちの部門はそんなことできるの?教えてよ」ということになるのか。
そしてそれを契機に、一気にIT化の流れが促進するのか。
いやいや、部門間でそのようなノウハウの共有はまずなくて、結局は経営者がやるぞ!という道筋を示さなければならないのか。
色々とリアルな想像を膨らませてしまいます。
そしてIT経営憲章、これの10の原則を読むんでまた一人うなずいてしまう。
いずれも主語は「経営者」なのですね。
やはり企業のIT化推進の舵取りをするのは、システム部門でも総務部門でもなく、経営者。
経営者がビジョンを示し、コストをかけても取り組んでいく姿勢を明らかにするのが先。
その上で、担当部門を指名したり、プロジェクトを発足させたりして、実行に移させる。
まずはトップダウンとビジョンの共有、ベクトル合わせがあってこそですね。
それがないから、うちは…おっと愚痴が出てしまいました。
経営者それぞれ、やり方もリーダーシップもカリスマ性も異なるので、教科書通りいかないもの。
ベストプラクティスと言ったって、すべての企業に当てはまるわけではない。
とはいったものの、進捗の芳しくないIT化について、いずれは思い切った決断がなされなければなりません。
今後も折を見て、何度でも「社長がやるんですよ」という雰囲気を醸成していきたいと思います。
社長や上司をどううまく使うか、重い腰を上げさせるかは、下の者が考えなければなりませんね。