サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



サラリーマン行政書士が、家族信託に興味を持ったようです。

f:id:co-ideal:20181220003944p:plain

10月に中小企業診断士試験を終えてから読書に勤しみ、ハイペースで積読を消化しております。それを上回るペースで積読在庫を増やしてもおりますが…。

読んだ本の中には行政書士業務である遺言・相続に関するテキスト、読み物も何冊かあります。そして、少し前にはなるのですが、相続の話題から派生するまた別のテーマについても興味をもってテキストを読み進めておりました。

それが「家族信託」です。

家族信託、コトの発端は… 

きっかけは、昨年くらいから会社の関係で会うことの増えた小学校から高校まで一緒だった同級生。 彼は宅建士を持っていて、不動産屋として色々と活動をしています。その活動の中で、クライアントの方から信託に関するお話をいただくこともあるのだとか。

ただ、色々なコネクションをもってはいるものの、周囲に家族信託に強い先生がいないらしく、私が行政書士として登録したことから、「勉強してやれるようになってよ」と。 

私はまだ、行政書士としては全く無色の無職ですので、是非もなく、まずは勉強のために本を集めました。

f:id:co-ideal:20180705004854j:plain

家族信託の関連書籍を買い集め

上二冊はAmazonでの評価も高く、家族信託、民事信託の定番書籍のようです。三冊目は図が少なく、本気の専門書かな?と思って買ったところ、条文解釈、解説のとょっととっつきにくい本…。初めの一冊にはしてはいけない本でした…。

ゼロからはじめる「家族信託」活用術

ゼロからはじめる「家族信託」活用術

 
信託法からみた民事信託の実務と信託契約書例

信託法からみた民事信託の実務と信託契約書例

 
信託の法制度と税制

信託の法制度と税制

 

先に手元に届いた「信託法からみた民事信託の実務と信託契約書例」から読み始め、半分くらい読んだところで一旦ストップ。難しすぎたとかつまらなかったとかではなく、事例が個別具体的になってきたので、一旦改めて基礎に戻ろうと。

図や書式などが多く入った「ゼロからはじめる「家族信託」活用術」を一周し、基礎固めを図ります。

家族信託は行政書士らしい業務? 

契約関係のスキームが複雑で、難しくはあるのですが、なんとなく、行政書士らしい業務なのではと感じました。行政書士業務をまだまともにやっていない私ではありますが、行政書士として「できること」を先輩や本から見聞きして、イメージはしております。

 行政書士の業務の幅はとても広く、クライアントも法人だったり個人だったり、根拠となる法律も業務毎に異なります。本当に多種多様で、個性があるなと感じています。幅が広いがゆえに、業際問題には気を付けなければなりません。

ただ、これを上手く交通整理できるようになると、クライアントと各士業、専門家を結び付けるコーディネーターになれるのかなと。このコーディネーターというのは、元々は中小企業診断士になって、「こうなりたい」と思っていたところでもあります。

そういう思いがあるなかで、この「家族信託」は、まさにコーディネーターが活躍する業務なのではと感じました。法人関係ならこの人、国際業務ならこの人、許認可ならこの人、という業務毎に割り振りするようなコーディネーターではなく、「家族信託」という一つの業務の中で、コーディネーターとしての役割が期待されます。

家族信託業務は知の連鎖

自分が専門家として立ち振る舞う中で、さらに各種専門家との提携が必要になるというのは、それだけ複雑になりがちで、ワンストップでソリューションできる人間が求められる業務です。では、司法書士も持っていて税理士も持っている人ならば、完全無欠なのでしょうか。たしかにそうなのかもしれませんが、それ以外の業務との兼ね合いを考えると、あまりコスパは良くない気がします…。

そんなスーパーマンを探すより、協業するのがよい。コワーク、コラボレーション、アウトソーシング、横文字で似たような表現は沢山ありますが、同じこと。クライアントからすれば、あなたに頼んだのだから、あなたを通してしっかりと説明や成果物をいただければ、再委託はそれほど問題ではないですよ、というところが本音でしょう。

普段サラリーマンとしてやっているときは、この立場です。自分ですべて完結できなくても、他の専門家と一緒になって成果物を作る、これも一つのスキル。

家族信託は組織論っぽい

組織は、規模がある程度大きくなると、部門が分かれ、専門化が進みます。専門化していくことは、企業が大きくなるためのステップなのです。

創業当初は、創業者が作って売って、経理や庶務までこなします。でも、だんだんと売上が大きくなって、従業員が増えてくると、営業、製造、経理といった独立した部門になっていきます。

それぞれやっていることが異なりますが、目標は一つ、企業理念やミッションステートメントに向かって、それぞれの役割をこなしていくことになります。 

家族信託も、行政書士である自分の他に、登記を専門にする人、税務を専門にする人がいて、でも同じ目標をどう達成するか、一緒になって頭をひねります。これは組織論に似ているんじゃないかと思います。

まとめ的なもの

そんな行政書士を象徴するようなスキームを持つ「家族信託」、まだまだ勉強勉強、また勉強ですが、いつかやってみたいです。行政書士に登録した当初は、中小企業診断士も目指していたこともあり、やはり法人関連の業務をやりたいと思っていたのですが…。今は、あえて会社で、サラリーマンとしてやっていることの延長ではなく、行政書士としての自分を、まったく新しい視点から見つめなおしてみるのもアリかなと。

サラリーマンとして内から企業を支え、中小企業診断士として外から企業を支え、行政書士としては家族信託、相続など個人を支える。そしてそれぞれの立場で相乗効果を生む。そんなポートフォリオを組んでいけたらなぁと考えています。 

 

お問い合わせはこちらまで
メールフォーム

Copyright © Shinichi, all rights reserved.

PrivacyPolicy