万年生産性の低い日本が、生産性向上を達成するために。
低生産性JAPAN
OECD加盟国35ヵ国中、日本の生産性は20位。
G7の中では最下位です。
日本はなんでこんな生産性の低い国になってしまったのでしょう…。
バブル崩壊前は世界をリードしていたはずなのに…。
生産性が低いのは今に始まったことではない。
そんな日本の現状を悲観する皆さまに朗報です。
日本はなんと、生産性のデータを取り始めた1970年以降、ずっとG7中最下位を維持しているのです!
全然朗報ではありませんでしたね…。
でも、日本の生産性が低いのが70年以降ずっと、ということは、生産性が低くても日本の成長は20年近く続いていたということ。
低生産性で乗り切った高度成長期
日本の高度成長期は73年に終焉を迎えたと言われていますから、少なくとも3年間は低生産性のまま高度成長していたということですね。
データを取り始めたときから低生産性になったわけではないので、高度成長期を通して、生産性の低い国だったのでしょう。
「24時間働けますか!」の国ですから、不思議とも思いません。
さて、今は2018年、約40年、G7中最も生産性が低いままやってきた日本も、ついに政府が「生産性を上げよう」というまでに至りました。
サラリーマンの生産性を向上せよ!
日本人はやはり、「長いものには巻かれる」国民性なのか、40年間無為無策だった生産性向上に、ついに着手することになりました。
押し付けられる生産性向上、一種のハラスメントです…。
働き方改革、労働時間短縮、IT導入による効率化、等々。
日常業務の中で、あらゆる場面で、生産性の向上が叫ばれております。
ですが…。
「俺より先に帰るんか」と言っていた上司が、「はよ帰れ!」と言うようになりました。
「なんで有休とるん?」と理由如何では休暇届を破り捨てていた上司が、「取得率下がるやんけ取れ!」と有休ハラスメントしてきます。
完全なる保身。
こんなんで生産性が上がるわけがないですよね。
中間管理職も、上から言われて大変なのはわかりますが、そのまま下に押し付けても、誰も真剣に動いてなどくれません。
生産性向上を他人事にしない。
私は会社でメンターメンティー制度の(あろうことか)メンターに任命されております。
まだ入社数年目のメンティーとの面談では、メンティーの言葉が「他責」であることが多く、もっと「自責」で考えるように促しています。
私は、この自責で考えることが、施策を自分事として捉えるために重要になってくると考えています。
自分事として捉えられないうちは、人は上司から言われたから取り組む、という発想から逃れられません。
そういうときって、自然と「めんどくさい」とか、「やらされてる」という感情が湧いてきませんか?
そうして、上から押し付けられた施策に対し、ネガティブな感情しか持てなくなってしまう。
これで生産性は向上しませんし、会社も上司も自分も、誰も得しません。
LOSE-LOSEというやつです。
自責という考え方で、うまく回り始める。
WIN-WINな関係になるためには、まず自分が「自責」になること。
チームのメンバーが「自責」になると、上司、リーダーからの命令を他人事ではなく、自分事として捉えられるようになります。
自責、自分事で物事を考えられる組織になると、メンバーは自主的、自発的に発言して、アイデアを出して、行動するようになります。
働き方改革と一口に言っても、日本に400万近くある事業者が、それぞれ個別具体的な問題課題を抱えているわけですから、万人向けの改革案というものはありません。
ですから、改革をする会社、部署、チームの個々人が、自分のチーム、自分の業務の中で、改善案、改革案を出していく必要があり、自責、自分事で考えられる組織は、改革が進んでいくことになるのです。
みなさんも、自責、自分事の視点をもって、生産性向上を達成していきましょう。
まとめ的なもの。
実は、今日は会議での生産性向上について書こうと思っていたのですが、「生産性向上」そのものについてちょっと書くつもりが長くなってしまって…。
1000字書いたところから本題って、長くなりすぎるなと…。
言ってしまえば、本題からずれてしまったということです。
そんなわけで、タイトルもちょこちょこっと書き換え、会議については次回以降、書きたいと思います。
伝えるべきことを端的に伝えられない。
生産性の低いブログで、誠に申し訳ございません…。