サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



ビジネスの場でも役立つ『アクティブラーニング入門』

f:id:co-ideal:20181210235317p:plain

 

 

 教育現場で話題の「アクティブラーニング」

 

今回紹介するのは『アクティブラーニング入門』、今教育現場で話題の取り組みです。

名前からして、前向きでよいイメージが湧いてきますよね。

 

実際、著者の小林先生が言うには、居眠りする子がいないのだとか。

生徒は自発的に、主体的に授業に取り組み、学ぶことそのものを楽しんでいる。

まさにアクティブラーニングという名前にふさわしい授業ですね。

 

f:id:co-ideal:20181208232854j:plain

 

昔の教育現場は…

 

私の時代では、学校と言えば先生が主導で、ひたすら教科書を読み上げながら板書をし、生徒はそれを書き写すスタイルでした。

 

先生が「この問題解ける人!」といってもなかなか手が上がらないので、廊下側最前列の席の人から順に答えさせられるます。

 

先生が主で生徒が従という関係は明確にありましたし、分からないからと隣の人に聞こうとすると、「授業に集中しろ!」と怒られたものです。

 

アクティブラーニングの教育現場では…

 

まず驚いたのが、「起立!礼!着席!」という号令がないということ。

少しでも授業の時間を取るために、意味のない号令はやめにしたそうです。

 

また、先生は板書はせず、ICTを活用したパワポのスライドによる授業。

カラーですし動きもあって、わかりやすそうですね。

生徒には資料が配られており、板書を写す必要もないので、先生の話に集中できるのだとか。

まるでビジネスマンの研修、セミナーです。

 

一通りスライドが終わると、そこからは自分たちで、あーでもないこーでもないと話し合い、席を立ってわかる人のところに聞きに行く。

教室を歩き回るなんて、昔では考えられないことですね。

 

そして最後は、「みんなで100点を取ることを目標に」テストをするそうです。

テストというと、順位がつけられるものだとばかり思っていました…。

アクティブラーニング、何から何まで昔と違います。

 

お勉強の場ではなく社会性を身に付ける場

 

アクティブラーニングの教育現場では、まず社会性が身につきます。

学校なので勉強が中心だと考えてしまいがちですが、それよりもまず社会性。

 

この人間としての基礎力がないと、勉強をするにも効率が悪いのです。

先生と生徒の関係性が双方向的で、生徒は自主的に行動し、勉強を楽しんで、みんなと理解を共有する。

アクティブラーニングによりこれらの社会性を身に付けた子供たちは、その後の学びが加速します。

 

こんな学校だったら、絶対に楽しいですよね。

 

私がアクティブラーニングに興味をもった理由

 

私は教育現場の人間ではないのですが、以前からこの「アクティブラーニング」には興味を持っておりました。

 

今はこうして行政書士に合格し、中小企業診断士、その他資格にも挑戦しながら、日々読書に勤しみ、学ぶことは「楽しいこと」と思いながら取り組んでいます。

そんな私も、中学高校では、学校で学ぶということにあまり積極的ではありませんでした。

 

それはなぜだったか?

ひとえに「勉強を面白いと思えたことがなかったから」です。

もしあの頃勉強を面白いと思えていたら、色々と違っていたかなと思っていました。

 

そんなときに、アクティブラーニングというものの存在を知り、生徒が居眠りせずに、前のめりになる授業なんてあるの?

と、大いに興味を持ちました。

 

『アクティブラーニング入門』には、あの頃とはまさに真逆の教育現場が、著者である小林先生により現実のものとして描かれています。

読んでいてとても生徒たちが羨ましく思えました。

これならば放課や給食、部活だけでなく、授業もすごく楽しいんだろうなぁと。

 

アクティブラーニングに期待すること

 

全国の学校でアクティブラーニングが実践されると、間違いなく、私の子供の頃のような勉強嫌いが激減するはずです。

そればかりか、いじめや不登校も減るんじゃないかと思いました。

アクティブラーニングでは、人と人との関係を明らかに重視しています。

著者の小林先生は、生徒たちの様子を見て、積極的に関与したり、逆に放任してみたり、その時々で使い分けているようです。

これは生徒よく見ていなければできないことです。

 

また、生徒達はわからないことを友達に聞いて回ったり、チームワークで解決しなければならない場面も多く、結束が高まります。

 

このように人間関係を重視するアクティブラーニングの中では、自己肯定感も高まるでしょうし、誰かをのけ者にするようなつまらないことも起こらないように思います。

 

まとめ的なもの

 

人間、大人にって社会に出れば、否応なしに競争に巻き込まれます。

まっとうに勝負するのか、それとも人を蹴落として上にあがるのか。

 

子どもの頃からまっとうな社会性を身に付けた人間なら、競争するにしても不正のようなことはないでしょう。

むしろ、協力できないかということを考えるようになるのではと思います。

 

アクティブラーニングは、今まで画一的なお勉強の場であった学校を、人間力育成の場に変えてくれます。

これからますます少子化が進んでいきますし、課題先進国などと呼ばれる日本。

でも、アクティブラーニングで育った子供たちなら、多くの課題に対して怯むことなく、協力して知恵を出し合って、解決していくんじゃないかなと思います。

 

ちょっとほめ過ぎかもしれませんが、それだけの期待に応えるものだと信じてやみません。

日本の未来は!明るい!!  

 

 

お問い合わせはこちらまで
メールフォーム

Copyright © Shinichi, all rights reserved.

PrivacyPolicy