サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



『世界の教養365』ついに読了!で、世界の教養は身についたのか?

『世界の教養365』ついに読了!で、世界の教養は身についたのか?

『世界の教養365』ついに読了!

昨年5月に買ってちびちびと読んでいた文響社の『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』、読み始めてから約8ヶ月を経て、ついに読了です。

え、ちょっと待って!「1日1ページ」って書いてあるじゃん!と、突っ込まれそうですね。確かにそうなんですが、率直にお答えしますと「そんなまどろっこしいことやってられない!」ということです。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

たった1ページで終わりなんて…そしてその代わりに365日、毎日読まなくてはいけないなんて…耐えられません!!

じゃあ8ヶ月間、1日2ページ読んだのかと言われれば、2週間読まず、20ページ一気読み、一ヶ月読まず、50ページ一気読み、そんな感じでした。日々継続する、継続を癖付ける、という目標は、全く達成できませんでしたね。

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何度でも言います。「そんなまどろっこしいこと、やってられない!」

いつのまにやら大ベストセラーに

『世界の教養365』を購入した当時にも、オビには「シリーズ累計100万部!のベストセラー」とありました。これは日本ではなく、本国アメリカでの原書の数字ですね。

でも、1日たった1ページ、365日で世界の教養を身に付けられるというコンセプトは、ニーズがあってハードルは低く、これは日本でも売れるなという予感はありました。実際大人気で私が欲しかった時は入荷待ちでしたし、その後テレビ番組の中でも特集が組まれたそうです。 テレビ発の口コミ効果はすごいですね。

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発売されて以降、書店の「売れている本、人気の本、ベストほにゃらら」には常に『世界の教養365』が一角を占めていました。これだけ長くランキングに居座るというのは、人から人へ、口コミでじわじわと広がっていったということでしょう。年末に書店で年間ランキングが公表されていましたが、小説なども含めた総合部門で、堂々の8位です。日本の教養ブームが見て取れます。本国だけでなく日本でもベストセラー。もしかすると、世界中至る所でベストセラー担っているのかもしれませんね。

年間ランキング『世界の教養365』

最近はなにやらプレゼントのようなリボンのついたカバーになっています。自分用ではなく、プレゼントに買っていく方が多かったのでしょうか。人にオススメしたくなる気持ちもわかります。

また、世界の教養を身に付けたいのは社会人だけではありませんね。子を持つ親も、自分で読んで、子供にも読ませたい本なのだと思います。昔の百科事典などと比べれば全然安価ですし、プレゼントにも最適かもしれませんね。

もし少し内容を見てみたいということであれば、電子書籍で試し読みも可能ですし。1日1ページだから、この本は電子書籍でのスキマ時間読書に向いているかもしれませんね。

『世界の教養365』お世話になっております

これだけ人気の『世界の教養365』、ちょこっとだけ、内容、感想をレビューした6月のエントリーが、どういうわけかGoogle検索からの流入を長らく稼いでいます。

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Googleのサイト所有者向けサービス、Search Consoleのデータを見てみると、この『世界の教養365』のレビューエントリーがいかに人気だったかということとともに、このブログのPVを稼いでくれていた事実がわかります。

キーワード「世界の教養365」

12月からは『メモの魔力』が猛追してきていますね。こちらもクリスマスのエントリー以降、弊ブログを支える新たな柱のひとつです。

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ですが、10件表示されているうちの8件が『世界の教養365』のキーワード…。頼んでもないのに当ブログの屋台骨です。

いやこのブログ、一応タイトルは「サラリーマン行政書士」となっていますし、 ちょくちょく行政書士ネタも投下しています。サラリーマンサイドのエントリーもありますし、むしろ読書レビューのエントリーに偏重してるのは10月のブログ再開後。6月頃はそれほど読書レビューなんてほとんどなかったはずなのに…。

そう言いつつも、何気に『世界の教養365』の掲載順位が高いのが自慢だったりしますが(笑)。それほど凝ったSEO対策をせずとも検索順位が上がるのは、はてなブログ様様といったところでしょうか?

まぁ、PVを増やすことが目的ではないですが、見てくれる方が増えるとその他のページもついでに読んでもらえます。そういったことの積み重ねがページランクのアップ、検索上位表示などに繋がり、本当に読んでもらいたいエントリーにもたどり着いてくれる読者が増えるというもの。

熱心に書いた最近のエントリーも、半年前ならほとんど読まれずに消えていってしまったはず。さらに半年後には、『メモの魔力』のおかげで、さらに多くの方に読んでもらえるブログになっていたいですね。本当に、虎の威を借りたブログです。

キーワード各位

いつも大変お世話になっております。

で、世界の教養は身についたのか?

これが一番大事なところですので、早速結論を言います。世界の教養は1日1ページでは身につきません。それは以前のエントリーでも書いております。たった1ページ、1日5分を365日継続しただけで、各テーマの教養が身についたら、こんな楽なことはありません。これが率直な感想です。

ですがこの本は、世界の教養を身に付ける「きっかけ」になります。というか、きっかけになるために生まれてきた本と言ったほうがよいでしょう。

これを読み始める前に、哲学に興味を持っておりました。ただ、哲学の大家、その著書、主張などは知りませんでした。アートの歴史も、多くの宗教も、今のテクノロジーの根底にある物理学などの知識もなく、どこから手を付けてよいかわかりませんでした。

もちろん今、そういった知識であふれているわけではありませんが、本書を読んだ結果、ある程度興味のある分野をみつけることができ、知識を深めるための優先順位も見えてきました。

そうしたことから、本書の役割は、「あたながどういった分野に興味を持っているのか自らに気付かせ、その知識を深めるアテンドをしてくれる」というもの、とったところでしょうか。

『世界の教養365』を読み終えた感想

感想の前に、まず本書を読み終えて気付いたこと。それは『世界の教養365』というタイトルなのに「364」で終わってるやん!!ということ。なぜかって?364を一週間の七日で割ってみてください。きりがいいでしょ?そういうことです。

日本に関するテーマの少なさ

そんな冗談はさておき、読み終えた感想、ですね。それは日本に関するテーマが少ない、ということ。この本がアメリカで書かれた本であるということを差し引いても、どうにも少ない。

見落としもあるかもしれませんが、「葛飾北斎」と「神道」の二つだけしかないのではないでしょうか。364テーマのうち、たった二つ…。あまりに少なすぎではないでしょうか…。

歴史なら、世界でも類を見ない平和な時代を作った家康は、入っていても何ら不思議はありません。

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文学なら、毎回ノーベル文学賞候補に挙がる村上春樹はどうですか?芸術なら葛飾北斎の他にも東洲斎写楽もいるし、横山大観や伊藤若冲は?歌舞伎や狂言、俳句や短歌、日本も芸術は幅広くありますよ?化学ならばiPS細胞、野口英世、湯川秀樹。音楽は近代まではあまりいないでしょうか…。哲学は、西田幾多郎?宗教は…外から入ってきたものの派生が多いですね…。

世界の日本に対する評価は低いのか…

日本人視点で考えると、たくさんあるのになぁと思えてしまいますが、海外からの評価となると、まだまだなのでしょうか。 全方位海に囲まれた島国日本、文化もなにもかも自前主義で、地産地消で、独特だけれども世界の美意識に通じるところが少ないのか。

もちろんレベルの高い低いの違いではないでしょうが、やはりマジョリティたる欧米人のアイデンティティに突き刺さるものは、アジアの極東、日本にはないということなのかも。

ただ逆に考えると、日本が海外に対して自分のよさをアピールできていないとも言えます。さらには、アピールできないのは日本人自身が日本のよさを理解できていないからなのかもしれません。

『世界の教養365』に「脱近代」の必要性を見た

おっとこれは、いわゆる「脱近代」、「近代の超克」というテーマではないですか?落合陽一先生はずっと、脱近代、近代の超克をテーマとして掲げておられます。著書を開けば、タイトル、目次、本文、いたるところに「近代」をどう乗り越えるかということが書かれています。

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明治時代、こぞって欧米の文化を取り入れ、言葉を日本語訳し、中には日本には元々存在しない概念まで無理やり直訳した。その結果、融合しきれない欧米文化の中でアイデンティティを失ってきた日本人。

そもそも欧米と一括りにするけれど、欧と米とは根は同じでも、国家や文化の形成の過程は全く異なります。欧州でもイギリスと大陸側の違い、フランスとドイツの違い、当たり前に違いが存在します。

そんな文化を一括りにして取り入れたのですから、腹落ちするわけがありませんね。もちろん、もともとの日本が培ってきた固有の文化もあるわけですから、明治になって急に、今日から欧米な、と言われても、対応できません。

そんな近代を理解して、脱却できるかが、今後の日本の課題ですね。日本人が日本を改めて見つめなおし、日本を理解し、日本人としてのルーツ、アイデンティティを見出すことで、成熟した社会の中で日本の価値を対外的にも示していける。

そうすると、10年後の『世界の教養改訂版』には、日本に関するテーマが10個は掲載されることになるかもしれませんね。

まとめ的なもの

『世界の教養365』、ページ数にすれば、364テーマですから364ページ。それほどボリュームが多いわけではありません。ですが、毎ページ異なるテーマが取り扱われていて、分野も日替わり。読んでみると分かりますが、なかなか一気に読むのはしんどいです。

1日1ページという縛りが我慢できずにまとめ読みしてしまいましたが、まとめて読んだところすいすい進めるものでもなく、あまり興味が持てないテーマが続くときは正直辛いと思うこともありました。

とはいえ、概ね楽しんで読むことができましたし、本当にさまざまな方面にアンテナを伸ばすきっかけになりました。もし本書にある世界の教養すべてのテーマに興味が持てたなら、より多く、感度の高いアンテナを張り巡らせることができたでしょう。

そう思うと、一度きりではなく、またふとしたときにペラペラとめくってみるのがよいかもしれません。1ページ1テーマの『世界の教養365』ですから、いつだってまた、気軽に読むことができますね。

また先にも書きましたが、電車通勤の方であれば、電子書籍版をオススメします。スキマ時間で読めば、私が挫折した1日1ページだって苦ではないでしょう。電子書籍版なら試し読みも可能なので是非、オススメです。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

  • 作者: デイヴィッド・S・キダー,ノア・D・オッペンハイム,小林朋則
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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