今月の読書、まとめ的なもの。~2019年3月~
2019年3月の読書、まとめ的なもの。
身になった本難しかった本、色々とありますが、一ヶ月分をヒトコメで振り返ります。
- 脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]
- EQ2.0-「心の知能指数」を高める66のテクニック
- ビジネスで使いこなす「定量・定性分析」大全
- チーズはどこへ消えた?
- ファクトフルネス
- 最高の戦略教科書 孫子
- マーケット進化論-経済が解き明かす日本の歴史
- スタンフォードで一番人気の経済学入門
- さあ、才能(自分)に目覚めよう-ストレングス・ファインダー-
- 迷路の外には何がある?
- 働くということ
- Amazon 世界最先端の戦略がわかる
- ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言
- シリコンバレー式 最強の育て方-人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング-
- ホモ・デウス(上)
- 入門 起業の科学
- NewsPicksMagazine Vol.4
- 人生がときめく片づけの魔法
- がんばれ!遺言執行者
- THE MODEL
- その他
- まとめ的なもの
脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]
マインドフルネス、過去にチャレンジしましたが、今回再チャレンジ。
瞑想と言うとなんだか宗教チックな印象を受けますが、マインドフルネス瞑想は宗教色を排除して、科学に基いたメソッドとして組み立てられています。
呼吸法により副交感神経への切り替えや、集中力、感情のコントロールができるようになります。
速攻性のあるものではないので、毎日の習慣として組み込んでいくことが大事ですね。
マインドフルネスはEQの向上にも効くと言われているので、ビジネスマン必須の習慣といえます。
脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]――[脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/05/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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EQ2.0-「心の知能指数」を高める66のテクニック
こちらも上述の『最高の休息法』と併せて実践中。
毎日朝にリマインダーをセットしてあり、取り組むべき課題が書かれています。
これまでやったことがないことですので、毎日表示してしつこいくらいで丁度よいのです。
呼吸法、感情日記、自分との向き合い方等々、月ごとに課題を設定しています。
本書はメンタリストのDaiGoさんも帯に推薦コメントを寄せていますし、動画でも紹介していました。
EQは大事と言われても、何をすれば向上させられるものなのかがわからなければ、上げようがありません。
本書はその「どうすれば」の部分を集中的に解説してくれています。
ビジネスで使いこなす「定量・定性分析」大全
中小企業診断士のテキストっぽい内容ですね。
定量分析としては売上高利益率や回転率、ROEやROA、NPVについても書かれています。
定性分析はフレームワークとして、SWOT、5フォース、3C、PEST、VRIO等、ほとんど中小企業診断士試験と被ります。
元々「定量分析」と「定性分析」の2冊だったもの1冊にまとめたものなので、450ページもあります。
読み切るというよりは、さらっと一周したらあとは辞書的に使うイメージでしょうか。
チーズはどこへ消えた?
長らく読まれてきたビジネス書の名著。
とても短いお話ですが、そこには人生の原理原則がシンプルに、わかりやすく描かれています。
難しい本を読んで複雑に考えすぎて思考停止 するよりは、本書のような読みやすい寓話でハッと気づいて、できるだけ行動に時間を割く方が実りがありますね。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 153回
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ファクトフルネス
人間は良いことはすぐに忘れてしまうのに、悪いことはいつまでも引きずる生き物です。
それは道具や火を手に入れる前の、食物連鎖の一部だったころの本能なのかもしれませんが。
本書はそのことを痛感させてくれます。
普段テレビや新聞では痛ましい、悲しい、悪いニュースばかりが目につきます。
でも、そんな中でも着実に我々の生活や環境は良い方向に進んでいる。
今悪いことが起きていることと、長期的に物事が良い方向に進んでいることは矛盾せず、両立する。
そのことをしっかり理解できている人は、意外に少ないのだと思います。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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最高の戦略教科書 孫子
高校の頃、軍事オタクの友人に「孫子の時代と違って戦闘機やミサイルで戦争をする時代。孫子なんて役に立たないよ」と言われたことがあります。
そうでしょうか、私はまったくそうは思いません。
確かに戦い方、「戦闘」の部分は大きく変わっています。
でも、「戦略」や「戦術」といったより抽象度の高い部分は、今も昔も変わらないもの。
例えば「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という原理原則、戦争だけでなくビジネスの場でも当たり前のことですね。
身近な課題を解決してくれる最近のビジネス書、ノウハウ本も良いですが、ベースとなる原理原則を固めていくことが、長期的に自分を支える力になることでしょう。
マーケット進化論-経済が解き明かす日本の歴史
歴史の本は数あれど、経済にのみフォーカスした歴史書はなかなかありません。
とても興味深いテーマですが、内容は少々難しい…。
荘園や楽市楽座等日本史で学んだことを思い出しつつ、想像が付かないが故に混沌としていた日本史のイメージがアップデートされました。
文化が栄えるということは、そこにはしっかりとした経済基盤があって、経済基盤があるということは細かなルールが作られている。
近代以前も高度な経済を回していたということに驚きました。
スタンフォードで一番人気の経済学入門
Kindleで読んだ本を見返していたら見つけました。
もう6年前の本で、読んだのも5年前くらいだと思います。
改めてマクロ、ミクロ、両方読んでみました。
流石に「スタンフォード大学で一番人気」と言われるだけあってわかりやすい。
元々難しい用語は少ないのでしょうけど、池上さんが監訳というのもわかりやすさに一役買っていると思います
学問としての経済学は6年やそこらで古くなるものではないので、今読んでも学ぶところは多くあります。
経済学入門としてお薦めです。
- 作者: ティモシー・テイラー,池上彰,高橋璃子
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さあ、才能(自分)に目覚めよう-ストレングス・ファインダー-
上述の『EQ2.0』と一緒に買った本。
自分の今の強みや弱みなどを数値として知り、高めたり補ったりするために買いました。
「才能(自分)」に目覚めるためのテストなんですが、本書に書いてある才能は自分以外にも当てはまるもの。
お勧めの読み方は、「あ、この才能はAさん、こっちはBさん」というように、職場のひとにあてはめること。
自分の才能強化にのみ用いると、34の才能について記載されている内の5つしか読まないということになるので、勿体ない。
是非全て読んで、チームの強化に用いましょう。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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迷路の外には何がある?
『チーズはどこへ消えた?』の続編です。
18年を経て、ついにヘムのその後が語られます。
前作と対比して読んでみると面白いですね。
現状の変え方はA⇒A’だけでなく、A⇒Bもある。
『迷路の外には何がある?』 ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語
- 作者: スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2019/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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働くということ
ブラックだとか社畜だとかいう言葉をそこら中で耳にするようになりました。
会社のあり方について、問題視すべきところは問題視し、解決していかなければなりません。
でも、私たちが働くということは、それとは別に、考えていかなければなりません。
ホワイトでも毎日8時間、通勤退勤や昼休憩を入れれば10時間も拘束される「働く」ということについて。
我々は日々の生活の糧にのみ働いているわけではないでしょう。
建前ではなく、自分の仕事に誇りを持てるようにならなければなりません。
学校を卒業して就職された方、今の職場で悩んでいるサラリーマンに読んでもらいたい名著です。
Amazon 世界最先端の戦略がわかる
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を読んで、Amazonについての内容の薄さを残念に思っていました。
Amazon関連の本を読まなきゃと思って書店でペラペラと立ち読みして、成毛本に決めました。
エビデンス多めなのでとても納得感のある本です。
帯に「この1社さえ知ればいい」とありますが、誇張でもないようです。
経営戦略、知財戦略、財務戦略、あらゆる世界最先端の戦略が詰め込まれています。
もちろんAmazonについても、何をやってきて、どこへ向かっていて、何が強みなのか、まるっとわかります。
Amazonを小売業だと考えている人(もういないと思いますが)は、本書を読んで考えを改めたほうが良いでしょう。
あらゆる産業でAmazonは脅威になりえます。
なんせEverything Storeですから。
ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言
このふざけたポーズの坊主の方が、元LINEの執行役員で、現在ZOZOのコミュニケーションデザイン室室長の田端さんです。
ネット上でこの方ほど頻繁に炎上している方は見たことがありません。
炎上に油を注ぐことにかけては他の追随を許しません。
極端なことを言っているようですが、カッとせずによく読めば、的を得たことを言っていることは分かります。
自分のポリシーに最強に忠実になると、このような方が出来上がるのでしょう。
ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)
- 作者: 田端信太郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/07/06
- メディア: 単行本
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シリコンバレー式 最強の育て方-人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング-
係長になり、人事考課をする立場になりました。
これまでは自分の仕事をこなしていればよかったのが、これからは周囲を盛り立てる立場です。
人というリソースを最大限に活かすことが仕事の一部になり、これをうまくやり遂げることでその先、課長が見えてきます。
今もたまに「課長!」と揶揄(揶揄?)されるのですが、本物の肩書として課長になるためには、 人材育成、人材マネジメントの術を身に付けなければなりません。
そんなわけで最近、ちょっと視点が変わりつつあります。
シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―
- 作者: 世古詞一
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ホモ・デウス(上)
前著『サピエンス全史』は人類史、人類学でしたが、本書は未来のお話。
「ホモ」は「ヒト」のことで、「サピエンス」は「賢い」という意味ですので、「ホモ・サピエンス」は「賢い人」 を意味します。
本書タイトルの「デウス」はなんと「神」を意味し、「神なるヒト」、つまり超人です。
前著は歴史として楽しめましたが、続編となる今作はSF的な面白さがあります。
とはいえ、フィクションではなくノンフィクションですけどね。
入門 起業の科学
『起業の科学 スタートアップサイエンス』に入門編が出ました。
大型の本でとっつきにくさを感じていたのですが、サイズ感も内容もコンパクトに収まったので、手に取りました。
起業には行動力が必要ですが、気持ちだけでは成功できません。
多くの成功と失敗を分析することで、負けない方法を学ぶことができます。
成功はアートですが、失敗を避けるにはサイエンスが必要。
敗因を因数分解し、共通項を探し出して対策をうつ。
そういった科学を体系的にまとめた本です。
NewsPicksMagazine Vol.4
毎回楽しみにしているNewsPicksMagazine、今回は英語特集です。
私も英語を話せるようになりたいなぁと思いながら、何度も挫折や中断をしています。
少し時間も出来たので改めて英語をやりたいなと思っていた矢先のこの特集。
今回はある程度形になるように英語に取り組みたいです。
人生がときめく片づけの魔法
NewsPicksMagazineの中で紹介されていて気になったので読みました。
お片づけメソッドで世界に出た方って、日本どころか世界初では?
しかもTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれてしまうなんて。
私も本書を読んで、早速「こんまりメソッド」を実践。
無事、長らく見ることのなかった床と対面することができました。
がんばれ!遺言執行者
元信託銀行員の方が書いた小説。
小説とは言っても流石は元信託銀行員です。
実務の流れをしっかりと盛り込み、遺言執行実務の中で気になる用語やポイントをしっかりと解説し、解決してくれます。
法律や制度について書かれた本は多くあれど、実務一巡についてこれだけわかりやすく書かれた本は初ではないでしょうか。
THE MODEL
デジタル時代のマーケティング教本。
マーケティングオートメーションのマルケト日本法人の代表である福田康隆社長の著書です。
元オラクルで、セールスフォースの創業者であるマーク・ベニオフから学んだマーケティングプロセス。
名前はつけられていなかったそうですが、これを「ザ・モデル」として日本に持ち帰ってきたのが福田社長。
マーケティング特有のアルファベット三文字の用語が沢山出てきますが、図解も多く、マーケティング担当者でなくても読みやすいと思います。
マーケティング担当者はもちろん、必読です。
THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
- 作者: 福田康隆
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2019/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その他
『POPEYE(ポパイ) 2019年 3月号 [こんな仕事があったのか。]』
『問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座』
まとめ的なもの
3月は32冊読みました。
読みたい本が盛沢山だったというのもあるのですが、ちょっと頑張り過ぎましたね。
消化不良、膨満感。
読書は冊数をこなすためにするわけではないので、理解やアウトプット、実践が追い付いていなければ意味がありません。
今の私には20冊前後がちょうどよさそうです。
4月は少しペースを抑えつつ、読み直しもしていきたいと思います。