『フジテレビ元経済部長が毎日実践している-日経電子版の読みかた』既存メディアVSキュレーションアプリ
ネットの時代の新聞活用法
本日は軽めな本の紹介です。
『日経電子版の読みかた』を読みました。
フジテレビの元経済部長である著者が、毎日実践している読みかただそうです。
ニュースを配信する側の方が、どのように日経を読み解いているのか、気になりますね。
日経電子版、春割キャンペーン実施中
私は普段NewsPicksとウィジェットのYahoo!でニュースをチェックしています。
どちらもキュレーションアプリなので、日経の記事も含まれています。
ではなぜ今、日経を?
それは、ただいま日経電子版の無料キャンペーン中だからです。
キャンペーンではいくつかのプランが対象になっています。
従来型の宅配、宅配+電子版、電子版のみ、この3プラン。
春割ということで、どのプランもお安くなっているのですが、電子版のみのプランはなんと5月末まで無料!
というわけで、お試し中なのです。
新聞の読み方がわからない
キャンペーンに申し込んで、無料でサービスを利用しているのですが、そもそも日経新聞の特徴がわかりません。
ちゃんと新聞を読んだのって、いつだろう…。
たまにチャレンジするんですが、結局ネットニュースのほうが使いやすくて…。
ニュースはNewsPicksとYahoo!ウィジェットでカバーしています。
日経平均や為替も、やはりスマホのウィジェットで表示しています。
結局、紙の新聞がスマホアプリに勝っている点がわからない。
電子版にしても、単体のメディアにこだわる利点がわからない。
そんなわけで、結局紙の新聞、特定のメディアのニュースアプリは利用しなくなってしまいます。
日経新聞の特色とオススメ記事を知る
それでも、もちろん既存の新聞メディアが既にオワコン、とは思いません。
だって、キュレーションアプリは既存メディアの集合体のようなものですから。
日経や朝日、その他多くの個々のメディアがなくなれば、NewsPicksだって単独では世の中をカバーできません。
一般的なニュースを既存メディアがカバーしてくれているおかげで、NewsPicksは独自の特集に全力を注げるとも言えます。
そんな縁の下の力持ち的な既存メディア「日経新聞」を楽しむために、本書ではいくつかのオススメの記事を紹介してくれています。
「経済教室」、「やさしい経済学」、「きょうのことば」、「春秋」、そして「私の履歴書」。
経済の話題はビジネスマンとしては必須ですが、身近なテーマな割りに内容はとても難しい。
「経済教室」や「やさしい経済学」でポイントを絞ってくれたり、流れをまとめて解説してくれるのはありがたいものです。
また「きょうのことば」ではその日その日の気になるキーワードを説明してくれます。
テクノロジーが発達して、聞きなれない用語が平気で飛び交うようになったので、これまたありがたい。
そして定番の「春秋」と「私の履歴書」、これはもはや何も言うことはありませんね。
電子版ではこれらをフォローすることで、お気に入りに絞ってまとめ読みすることもできます。
紙の新聞の良いところ
本書はあくまで『日経電子版の読みかた』ですので、紙の新聞のよさを再発見するというものではありません。
NewsPicksユーザーにとっては、コメントの有無意外には大きく変わるところはない、というのが本音。
今回の本の趣旨ではありませんが、紙の新聞の良さを挙げるとするなら、一覧性と、偶然の出会いでしょうか。
ばっと新聞を広げて眺めると、様々な見出しが目に入ってきます。
スマホでは、見出しで気に入らなければクリックもせず、内容は一切目にすることがありません。
新聞では本文も目に入るので、見出しでピンと来なくても、目がキーワードを拾うということもあるでしょう。
また、電子版では恣意的な並べ替えがなされていることが多いですが、新聞ではそんなことはありません。
右上から左上に目を動かせば、意外な発見に出くわします。
電子版よりもセレンディピティが起こる可能性が高まるはずです。
まとめ的なもの
今回本書を読むことになったのは、実はキャンペーンだけが理由ではありません。
会社で紙の新聞をやめ、電子版にすることを検討することになったのが事の発端。
それで調べ始めたら、すぐにキャンペーンサイトにたどり着いたわけです。
そこでこの本のことを思い出し、会社の施策にもなにか役立つかなと思い読んでみました。
結論としては上記の通り、やはり総合点でキュレーションアプリに軍配があがるかなと私は思っています。
それでも、特定のコラムや特集といった局地戦では、既存メディアの強みも垣間見ることができました。
NewsPicksアカデミアに登録しようか迷っている中、さらに日経電子版を有料登録することは今のところ考えられませんが、会社の施策に乗っかってしまえば…。
これなら会社も自分も日経新聞もハッピー。
三方よしとはこのことか?
そんなわけで、会社での施策実現を推進してまいります。
日経電子版の読みかた――フジテレビ元経済部長が毎日実践している
- 作者: 鈴木款
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2018/09/13
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