サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



「ビリギャル」坪田先生が暴く「才能の正体」。

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月末、NewsPicksアカデミアの講演会、「才能の招待」に参加することになりました。

 

NewsPicksが主催する講演会は、普段ならアカデミア会員のみ参加可能です。

今回は書籍連動企画ということで、プレミアム会員、無料会員も抽選で当選した人を招待してくれるようです。

 

メールで申込の案内が来て、即スケジュール確認。

講演会の日が空いているのを確かめて、メールのURLから抽選を申し込みました。

 

そして数日後…当選の通知が!!

 

今回の講演は上記の通り、書籍連動企画です。

その書籍が「才能の正体」というタイトルで、それに引っ掛けて、「才能の招待」という講演会タイトルとなっているようです。

 

書籍の著者は「ビリギャル」で有名な坪田信貴先生。

実はビリギャルは映画のタイトルで、原作は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」なんですね。

そして書籍の中で紹介される吉本興業の大﨑洋社長とのセッションです。

坪田先生は吉本の社外取締役でもあるので、面白いお話が聞けそうです。

 

講演会は、声の抑揚もありますし、ポイントを絞ったスライドなどがあります。

話し手も話慣れているので、主張の解像度は高く理解がしやすい。

本を読んで、自分なりに大事なポイントを押さえることもよいですが、やはり著者の主張を汲み取ってこそです。

その意味でも、著者のリアルな声を聞くことができる講演会というのは貴重な体験です。

 

とは言っても、やはり講演会で多くの果実を得るには、先に予習しておくことも大事です。

そんなわけで、この講演会参加に先立って、今回のテーマでもある「才能の正体」を読みました。

 

さて、書店でこの本を手にとって、まずは帯をみます。

本を読むときは必ず始めに帯を見ますよね。

どんなことが書かれた本か、アタリをつけたいので。

 

堀江貴文さんや西野さんのコメントと、その下にざっくりと主題のようなものが。

「才能の”芽”は、必ずあなたの中にある!」

これも読書のヒントです。

 

後ろを見てみると、「地アタマ」は幻想だ、普通の人は「Why」型、天才は「How型」、とあります。

 

これを見て一気に興味を持ちました。

 

というのも、先日紹介した「メタ思考トレーニング」の中で、真逆のことが述べられているからです。

また、著者である細谷さんは、「地頭力を鍛える 問題解決に活かす『フェルミ推定』」という本も出されていて、最近会社の昼休みに読んでいます。

 

結論から言ってしまえば、お互いの言葉の定義がことなるだけで、主張そのものが真逆というわけではなかったのですが(笑)。

ただ、読み始めるまでは、「こうも主張が真逆ということがあるのだろうか」と、その違いについて「知りたい!」となったわけです。

 

本を読むときの動機付けとしては、とてもよいきっかけとなりました。

 

細谷さんは地頭とは生まれ持ったものではなく、鍛えていくことができるもの、としています。

坪田先生は、地頭は生まれ持った頭の良さやIQのようなものだと捉えているようです。

 

また、細谷さんは、How型思考は「どのように」という目の前の解決を考えがちで、Why型思考はトヨタ式のなぜなぜ分析のように、深掘りしていくメタ思考だという主張。

一方の坪田先生の主張は、Why型は「なぜ〇〇だったのだろう」という結果で見てしまい、自分の限界を作ってしまう。

How型はどのようにしたらできるのか?を考えていくので、前向きに能力を伸ばしていくことができるのだと。

 

私は先に細谷さんの本を読んでハマっていたので、もし真逆の主張を展開されたらちょっとヤダなぁ…と思っていましたが、言葉の定義が異なるだけということがわかり、ほっとしました(笑)

 

せっかく講演会に行くのに、その人の主張の反対派にはなりたくないですからねぇ。

 

早い段階で誤解も解けたので、すっきりとした気分で読むことができました。

 

この手のビジネス書は、ドラッカーやコトラーのように何度も何度も読むものではないかなと、個人的には思います。

1~2時間もあれば読み終えられますし、内容も軽めです。

 

とはいっても、著者の経験、ノウハウがふんだんにちりばめられているので、ポイント、ポイントを押さえていくのはどの本も変わりませんね。

 

ポイントと話の流れとしては以下の通り。

  1. 才能を決めるのは自分だから自分を信じて継続しろ。
  2. 何事も守破離、まずはできる人をしっかり真似て、基礎を固める。
  3. 「才能」も個人では弱く、やはりチームが強い。

 

本書は「才能」がテーマですから、1.が最も大事ですね。

ビリギャルのさやかちゃんの例を何度も引用して説明しています。

ビリギャルが発売され、映画化された当時、「なんだかんだでさやかちゃんは地頭はよかったんじゃ?」と言う人がいたそうです。

では、受験に落ちていたらどうでしょう。

「やっぱりあの子じゃ無理だったんだよ」と言われていたであろうことは用意に想像できます。。

他人の評価なんてそんなもの、まったくアテになりません。

 

イチローもエジソンも、生まれつきの才能だけで大成したわけではありません。

その才能を開花させるということについては、やはり基礎の積み重ねが大事になります。

基礎を身に付けるときには、よい師匠がいなければなりません。

家の基礎だって、がたがたでは、怖くて上に家を建てられませんよね。

 

師匠から基礎を学んで、それに少しずつ足し加え、最終的に自分のオリジナルを作り出す。

「離」は「破」がなければなりませんし、「破」は「守」を土台にしています。

どうしたって基礎が大事だということになりますよね。

 

こうして個人の才能を咲かせて、これで本書は終わりではありません。

尖った才能を持った個人が集まったチームを!という話が展開されていきます。

そのためには、ビジョンをしっかりと提示して、集まった人が同じ方向を向くこと。

信頼関係を失わないためには、どのようにすべきか、といったことが書かれています。

 

が、正直なところ、後半は勢いが萎んでいったように思います(笑)

前半の個人の才能の伸ばし方の話、200ページくらいがちょうどよかったかな、というのが個人的な感想。

先に述べたとおり、サラリと読める文体なので、まぁこんなものでしょう。

 

本を読んだ目的は、講演でのお話をより高い解像度で受け入れるための態勢づくり。

目的は十分に果たしたと思います。

 

月末が楽しみです。

 

才能の正体 (NewsPicks Book)

才能の正体 (NewsPicks Book)

 

 

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