専門外からヒントを得るための読書「動的平衡」
皆さんは普段、どんな本を読みますか?
日常とは違う、自分とは違う人生を追体験したくて小説を読みますか?
時代に取り残されないよう、ビジネス新書を読みますか?
自分の専門性を高めるため、実用書、専門書を読みますか?
きっと皆さん多くの本を読んでいると思います。
でも、専門外、苦手な分野ってありますよね…。
興味がないわけではないけれど、ずっと文系だったので理系は読みこなせない…とか。
難しい用語が並んでるとすぐに眠くなってしまうので…とか。
いや、そもそも自分に関係ないので専門外の本は読まないよ、という人も?
でもね、今まで自分になかった知識を取り込むと、ほんとに世界が広がりますよ。
毛嫌いせずに、是非一度チャレンジしてみることをお勧めします。
というのも、最近色々と理系の本に手を出していて、苦手意識が少しずつなくなっていくとともに、興味の幅が広がっていると実感しているからです。
どんな分野かというと、宇宙、物理学、遺伝子、生物学などです。
まだまだ分からない用語も多いですし、できるだけ公式などが出てこないもの、平易で読みやすいものを選んでおりますが。
そんな中の一冊、「新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか」をご紹介します。
生命にまつわる基礎知識や、ありがちな勘違い、アンチテーゼ、深く切り込みます。
ニューロンとはどういったもので、記憶はどのように形成されるのか。
口から入ったものが身体に吸収されるとはどういったことなのか。
細胞のサイクルと、それゆえに食べ続けなければならない人間。
そんな難しい聞きなれない話題から、コラーゲン等健康食品の矛盾や、低GI食品によるダイエット、ES細胞やiPS細胞といった身近だったりよくニュースで見かける話題に繋がっていきます。
iPS細胞といえば、昨日もニュースになっていましたね。
今後医療にどのように活かされていくのかも注目ですね。
私も自分の遺伝子を解析してもらい、またそのサンプルを今後の研究のデータとして提供しています。
上記のニュースでは、ゲノム編集技術をもちいてiPS細胞から余分な遺伝子を除去、とあるので、遺伝子解析ともリンクしてくる部分なのかなと。
もしかしたら、私が提出した遺伝子も、数千、数万分の一くらいは貢献している?なんて考えると、ちょっとワクワクします。
さて、この本を読み終えて、読み「こなす」には、私自身の知識がなさすぎるなと感じました。
興味をもって読むことはできましたが、面白さの何割かは、知識がないゆえに零れ落ちてしまっているなと思います。
でも私がいつも読んでいるビジネス、社会学系の本とは違った視点で
自分の身体、DNA、遺伝子などを知ることで、サイエンスな視点から生き方を考えさせてくれる書籍でした。
また他の書籍に手を出しながら、この本に戻ってきたいと思います。