サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



「読書の秋」では勿体ない。「通年読書」のススメ。

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今週のお題「読書の秋」

 

 

 

いつのまにか読書ブログへ

 

当初、サラリーマンと行政書士の副業と、中小企業診断士への挑戦というテーマで始めたこのブログ。

中小企業診断士2次試験の為しばらくの間エントリーが途絶えましたが、再開後、読書ブログと化しております。

 

というのも、試験勉強中も試験後に読むための本を毎月何冊も購入していたので。

また、エントリーが途絶える前から積読になっていた本を、そろそろ消化していかねばと思い立ったから。

 

読んだら復習もしたいですし、面白ければ紹介もしたいですよね。

こうして私のブログは今、読書ブログ化しております。

 

私の読書「偏」歴

 

原因は吉川三国志

 

わたしは読書遍歴を誇れるような本の虫ではありません。

少年時代から、活字よりもマンガのほうが好きでした。

ですが、読書「偏」歴はあると思っています。

 

中学時代、父親が子供の頃に買ってもらったという「吉川三国志」を通読したのち、「史記」や「項羽と劉邦」も読みました。

観音寺潮五郎の小説、「孫子」を読んだのは三国志より後、高校の頃だったと思います。

その後書店や図書館を探して、孫子と言えば人生やビジネスの教訓としての本ばかり。

小説の孫子、孫武の人生を描いたものは他に見たことがありませんでした。

ある時ブックオフで観音寺潮五郎の「孫子」と再会し、今でも手元に置いてあります。

 

大学の専攻にもした読書

 

三国志が余程面白かったのか、大学でも中国を専攻することになりました。

「老子」や「大学」も読みましたが、ちんぷんかんぷんだったことだけはしっかりと覚えています。

子どもの頃に読んだ本でも、前後のストーリーは覚えていないのに、ある一場面だけ覚えているということはありますよね。

でも、この二冊については、本当に何も覚えていない、そのくらいちんぷんかんぷんでした。

結局、三国志を軽めに掘りながら、ゼミでは中国現代史を卒論のテーマにしました。

 

さらに幼少期は

 

それ以外というと、母親も本が好きだったので、ファーブル昆虫記や、子供向けの歴史漫画を図書館で借りてきてくれました。

これは小学校低学年の頃に読んだり眺めていたと記憶しています。

 

そういったことがあってか、今改めて読書がマイブームのようになっていますが、あまり活字に対して苦手意識はありません。

もちろん、テーマが難しいと、なかなか頭に入ってこないということはありますが。

 

通年読書のススメ

 

秋「も」読む

 

さて、タイトルについて。

 

昔から秋は「○○の秋」と言って、何かと忙しいですね。

涼しくなってきてスポーツもしやすいし、おいしいものが実るので食欲も満たされる。

秋の夜長は江戸以前の言葉でしょうか。

日が短くなって仕事ができない長い夜に、昔の人は本を読んだのでしょうか。

 

今では夏至だろうが冬至だろうが、電気があるので夜長なんて関係ありません。

情緒、風情のない便利な世の中になったものですね。

 

このような現代に生きる我々は、読書を「秋」に限る必要もないのです。

好きな季節に、好きなだけ読みましょう。

 

知識の連鎖

 

先に述べた通り、先月試験を終えてから、読書とブログにひた走っております。

タガが外れたかのように読み漁っておりますが、改めて読書の面白さを感じています。

 

というのも、読めば読むほど、異なる著者の本と本とで、知識に繋がりが生まれるのです。

ある本でAだと主張されたことが、別の本ではBであるとされているようなこともあります。

また、CのことについてDを引用している本もあれば、FのことについてDを引用している本にも出会います。

 

あるひとつのテーマばかり読んでいるわけではありません。

違う著者の違うジャンルの本であっても、そのような連鎖が起こります。

 

知ってるつもりー無知の「知の」科学

 

最近読んで面白かった本で、「知ってるつもり―無知の科学」という本があります。

 

知ってるつもり――無知の科学

知ってるつもり――無知の科学

  • 作者: スティーブンスローマン,フィリップファーンバック,橘玲,土方奈美
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
 

 

売れているのでタイトルは知っている方も多いかもしれません。

当ブログでも紹介したいと思いながら、この本についてはあまり中途半端に書きたくはないという想いもあり、少し寝かせてあります。

 

この本の中に、「他者を使って考える」という章があります。

ハチの例を挙げ、それぞれのハチが、特段意識するでもなく繁殖、食料収集、外敵からの防御といった分業をして、コミュニティを作り上げていると述べられています。

そして、より知能の高い人間では、より高度な知識レベルでこのような分業、協業をし、文明を発展させているのです。

人類の知識は、個人に宿るのではなくて、全て共有された集合知であって、個人が自分の知識だと思っているものも、無意識に外部から借りてきているものなのです。

 

知識は知識を根拠づける

 

これを読んでから、色々な本を読んでいく中で起こる知識の連鎖も、なんとなく合点がいくようになりました。

そしてそれはそのまま「知ってるつもり」で書かれていることを根拠づけることにもなります。

 

そう考えると、読書はすればするほど、人類が長い時間をかけて積み重ねてきた英知そのものに近づいていくのではないかと思えるようになりました。

 

読書の限界費用ゼロ社会と落とし穴

 

さらに言えば、このようなことを感じられるのも、高速なインターネットと大容量のハードディスクが発明されたおかげなのです。

Googleを使って、簡単に人類の英知にアクセスできるわけですから。

ここでも、限界費用ゼロ社会の効用を感じられます。

 

ですが、そこには落とし穴もあって、簡単に得られた知識は、英知の一部ではあるものの、一部でしかありません。

しっかりと周辺を掘り起こさないと、それこそ「知ってるつもり」になってしまいます。

 

まとめ的なもの

 

このようにして、さらなる知識の深掘りの旅、読書へと没頭していくことになります。

ですから、読書は秋にするものにあらず、もちろん秋に「重点的に」するものでもあらず。

時間をかけてコツコツと、万遍なく途切れることなく積み重ねていくのがよいなと思う、私の「読書の秋」であり、通年読書のススメです。

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