サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



プロセスと結果、どちらが大事か問題。

プロセスと結果、どちらが大事か問題。

プロセス「が」重要なのか?

最近社内の若手がやたらプロセスプロセス言っています。

曰く、「結果ばかり追い求めてプロセスを大事にしないからうまくいかない」らしいです。なにやら穏当でないですが、色々と違うんじゃないかと思うところがあるので、今日はそんなことを書いてみます。

彼のプロセス発言に対して、私は「そうですね」と「本当にそうでしょうか?」という二つの感情を抱きます。

どういうことかというと、「確かにプロセスは大事だね」という当たり前のことと、「結果を追い求めているのに、プロセスを大事にせずにうまくいかないなんてことがあり得るの?」ということ。プロセスは大事に決まっていますが、プロセスも結果も両輪ですので、結果を求めてプロセスを軽視するということは、本来あり得ません。

単純なことで、結果を追い求めれば因果関係にあるプロセスを重視せざるを得ず、プロセスを重視すれば結果も付いてきます。片方を軽視すればもう片方も歩調を合わせるものだと思っています。

卵が先か鶏が先か、ではない

世の中で因果関係のあるもののなかには、卵が先か鶏が先かという議論がなされるものがあります。どちらを重視するのか?優先すべきはどちらか?というものです。ですが、プロセスと結果について言えば、この議論にはなるはずがありません。絶対に、「結果」が大事だからです。結果こそ追い求めるものです。

かく言う私も、結果を追い求めたからこそ最短最年少係長になることができたわけですからね。

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結果が全てというと極論のように思えますが、やはり結果が全てです。ただ、一言で括ってしまうとあまりに表面的に聞こえて、プロセスを追い求めることに意味がない、というような印象を受けます。そうではありませんね。

「結果が全て」はオールオアナッシングではない

例えばどれだけ頑張っても、結果として当初の目的を達成することができないことがあります。例えば野球の選手なら、メジャーリーガーになれるのは一握りの人です。メジャーを目指して小さな頃から頑張ってきても、相対的に抜きんでていなければ、メジャーリーガーになることはできません。でも、日本のプロ野球選手にはなれるかもしれません。それがダメでもBCリーグもありますし、社会人野球があります。

メジャーリーガーにはなれなかったけれど、日本のプロ野球選手にはなれた、そういったもろもろ含めて、結果が全て、ということです。

結果が全てというのは、1か0かとか、オールオアナッシングということとは異なります。勉強だって、目標の大学に入れなかったからって、覚えてきたことが無駄になるわけではないですよね。同じことです。

プロセスと結果の主従関係を間違えないこと

大切なのはプロセスと結果の主従関係を間違えないこと。最初に書いた若手は、プロセスを重視するあまりプロセスと結果の主従関係を逆にとってしまっているように思います。プロセスは過程、じゃあ一体何に向かう過程なのでしょうか?当然、結果です。この結果というのは、プロセスを経てたどり着く前は、目的、目標と呼ばれます。

つまり、目的目標を達成するためのプロセス、過程なのです。目的がないのにプロセスなんて、存在しようがないですからね。目的がないのであれば、それはプロセスではなくてフラフラしているだけ。

このことからも、プロセスと結果は主従関係がはっきりしており、卵が先か鶏が先かという議論にはなりようがないことがわかります。プロセス重視か、結果重視か、もちろん主たる結果を重視すべきです。

こんなことを言うと、その若手から「わかってない!」と言われそうですね。実際彼が言うには、予算達成という結果、目的の為に、不正(プロセス)をしてもいいの?営業マンを詰めて無理な残業させていいの?とのこと。

プロセスと結果、どちらが大事か問題。

ですが、そういう話であればもちろん「そんなのダメだよね」となります。あれ?若手君に賛成なの?そうではありません。これはこれ、それはそれ、別の話なんです。

最初の発言「結果を追い求めてプロセスを軽視し、うまくいかない」と「予算達成のために不正をしてもいいか」という発言は、一見、後の発言が最初の発言の例示になっているように思えます。ですが、よくよく考えればそうではないことに気がつきます。

先に言っておくと、後の発言にはなんら問題、異論はありません。普通にダメだよねという話ですね。その後に起こりうる結果を考えられていないから、そんなプロセスになったのです。全く結果のことを考えられていません。

結果重視・プロセス軽視による失敗という矛盾

最初の発言はそもそも間違っていて、繰り返しになりますが、結果を追い求めるのに、そのプロセスを軽視することなんてありえません。だって、結果のことをよく考えて追い求めたなら、うまくいっていないはずはないですから。もちろん毎回大成功とはいかないですが、一定の成果を残すはずです。

間違いの根本は、「それ、本当に正しく結果を求めていたの?」ということ。結果を欲することは誰でも同じですが、それに向けた正しい方向付けや必要な努力などをちゃんとしたのか?というところをよく考えましょう。

最初の発言の例は、結果を導き出すプロセスの算定が甘かったのでしょう。部下や従業員に対し、あれやれこれやれと方向性の間違った指示して、故に結果も出ず、さらに結果を求めて間違った指示をだし、何にもうまくいかない。つまり、結果を欲しがった割に本気で結果について考えておらず、実はプロセスだけでなく結果も軽視していたに過ぎません。

まとめ的なもの

蓋を開ければ単純なことですが、このようなことは会社の現場で日々起きていますね。私は、書いてきたとおり、結果重視であればプロセスもそのようになるし、手段の集合体がプロセスとなって、結果として目的が達成されると考えています。ですから、うまくいかないときは求める結果について熟慮できていないんじゃないかとか、目的の本質を自分の中でちゃんと理解できていないのではないか、と考えます。

これは私が色々と経験してきたなかでこう思い至ったということであって、仕事への携わり方は人それぞれではあります。現場従業員と管理職、経営者ではそれぞれ重視すべき事柄も違いますし、KPIも違います。

ですが、結果どうなる、ということを抜きにプロセスを構築することはできませんし、結果を考えるからプロセスの精度もあがるということは、私が仕事をする上での軸となっています。

参考になるかはわかりませんが、本日は思っちゃったんだから仕方がない、のコーナーでした。

 

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