「スポ根」に学ぶ、ビジネスマンとして突き抜ける方法。
先日のエントリー、「私が最短で最年少係長になるためにしてきた5つのコト。」、思っていた以上にPVが伸び、読んでいただけて嬉しい限りです。
味を占めたので(おい)、5つのコトには書かなかった、私の仕事のスタンスを紹介させていただきます。
それは、「スポ根」に学べ!です。
本当は、ブログのタイトルが「サラリーマン行政書士の日記」ですので、エントリーも「サラリーマンとして~」としたかったのですが…。
雇われる側であろうと経営する側であろうと、この考え方は当てはまるので「ビジネスマン」といたしました。
スポ根とはなんぞや?
スポ根とは、「スポーツ根性もの」のこと。
ドラマや漫画、アニメのジャンルのひとつです。
今の若い子、10台の子なら、聞いたこともないなんてこともあるかもしれませんね。
だいたい鬼コーチが登場し、「努力だ!根性だ!」と言われて泥まみれになりながら練習に打ち込み、最後は栄光を勝ち取る、というストーリー。
魔球や必殺技なんてものが出てくるので、現代の子が読むとギャグ漫画のように見えてしまうかもしれません。
一世を風靡したジャンルですが、現代では、鬼コーチは前時代的な指導者と言われ、極限まで追い込むトレーニングも非科学的だと批判され、学ぶものなど何もないかのような扱い。
確かに、今話題になっている日大アメフト部の問題も、選手たちに有無を言わせない鬼監督により引き起こされたもの。
若いうちから誤ったトレーニングを重ねたことにより、土台となる身体を壊してしまう例も、野球なんかではよく聞きますよね。
そんなスポ根、本当に前時代的で、学ぶものもない存在なのでしょうか。
努力!根性!どちらも大事なこと。
私はそうは思いません。
もちろん、努力!根性!といった言葉ばかりを掲げる精神論は意味がないと思います。
昭和のサラリーマンがよく使っていたらしい「イケイケドンドン」という言葉も、これに通じるものがありますね。
こういう盲目的に突き詰めていくのは、猪突猛進というやつです。
ただ、努力すること、がむしゃらにやること、それ自体は間違っていない。
「人生の勝算」のSHOWROOM前田社長も、努力の大切さを著書で挙げています。
ただ、努力そのものはとても大切なことなのですが、方向性を間違ってしまうと効果は薄れてしまいます。
方向性のズレが微小であれば、無駄な努力も少なくて済むのですが、大幅に違ってしまうと、ほとんどの努力は水の泡。
しかも成果が出ないことに焦り、もっと努力を、もっとがむしゃらに!と、悪循環に陥ります。
悲しいことに、頑張り屋さんほど、方向性を誤ったときの損失は大きくなっていきます。
方向性を定めよう。
この無駄な努力を避けるためには、努力をし始める前に、しっかりと方向性を定めることです。
自分が何を考えているのか?そのために何が必要なのか?どんなことをしていけばよいのか?
自分を見つめなおし、方向性を定めます。
この方向付けがしっかりとできていれば、無駄な努力部分を減らしていくことができます。
中小企業診断士試験的に言うなら、歩留まり改善というやつですね。
使えるリソースは限られている。
無駄を省いて、使い切りましょう。
定期的なメンテナンスも必要です。
方向性を定め、努力し始めた後も、定期的にズレがないか確認し、軌道修正を図ることが必要です。
PDCAとか、ルーチンチェックとか、色々方法はあるでしょう。
上司を利用するのも手です。
「私は○○をやっていきます」と宣言することで、それが上司の管理項目でなかったとしても、時折思い出しながら見ていてくれるものです。
そして、ミーティング、面談の際に、「できてますかね?」と聞いてみれば、しっかりとその方向に向かえているのか、それとも軌道修正が必要なのか、応えてくれるはずです。
最初は見てくれなくても、何度も聞いてみることで、上司も意識せざるをえなくなりますしね。
方向が定まったのち、スポ根を実践する。
目標の方角が東か西か、はっきりと定まったのならば、後はスポ根を実践すればよい。
努力!根性!この熱量は無駄になることなく、すべて身になります。
子供の頃、同じように遊んでいたのにテストの順位がよかった子、いましたよね。
あれは、方向が定まっていたのだと思っています。
問題の本質はどこか、テストではどこが問われるのか。
そこをしっかりと見定めているので、徹夜の勉強なんてしなくても、よい点数が取れてしまう。
では、そういった人が全力でそれに取り組んだらどうでしょう。
もはや誰も追いつくことができないでしょうね。
そうして、ビジネスマンとして突き抜けることができるのです。
まとめ的なもの。
最近はなんでもスマートに済ませたがる人が増えてきたように思います。
でも、どんな成功者も、努力にまみれているのです。
一見スマートにみえても、他人の知らないところで努力を積み重ねているもの。
優雅に見える白鳥も、水面下ではバタ足しているのです。
これまでの人生を振り返ってください。
部活の大会で入賞したこと、大学受験、コンペで採用されたことなど。
成果の大きなものほど、しっかりと計画を立て、努力を積み重ねてきた事実があるのでは?
私も、大学入試、資格試験などで、そのような経験をしています。
行政書士、その他いくつかの資格を取得しましたが、努力の賜物です。
小中高と、優等生というものとは全くの無縁。
勉強ができるから資格を取れた、などということは全くありません。
しっかりと方向を見定めて努力をしたのなら、努力と成果は比例します。
勝ち負けのある場では、時に残念な結果もあるかもしれません。
ですが、蓄積されたものは次に、別の場面で、必ず形になって現れます。
ビジネスの場でも、努力、自己研鑽を欠かさない者が、突き抜けることができるのです。