『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』自分だけでなく他人の才能も知ろう。
才能と書いて「じぶん」と読む
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』を読みました。
才能と書いて「じぶん」と読ませるのはよいですね。
自分というのは才能そのものですから。
なにもイチローのような天才と言っているわけではありません。
才能とは個性であり、自分を最大限に活かすためには自分のことをよく知っておかなければならないでしょ?
自分自身の振り返りと強みの強化
最近、改めて自分自身を振り返ろう、振り返らなければならないなと感じています。
昨年係長に昇進したばかりですが、来年の今頃には課長への昇進を検討していただかなければならないからです。
私自身がやりたいことをやりやすくするためというのもありますが、職場のメンバーの顔を思い浮かべたとき、課内の仕事をうまく回すため、他部署との関わりをよりよいものにするため、上がさらに上に行くため、下が上に上がってくるため、私が課長に上がる必然性を感じています。
こういったら生意気だ不遜だ自意識過剰だと言われるかもしれませんが、こういうのってそういう立場になると自然と感じるものなんです。
主任になり、係長になり、その都度自身が求める責任は重くなって行きます。
先輩上司同僚や仕事の実績そのものからの手応え、フィードバックを感じ、「そろそろ上がるな」という確信めいたものがあるはずです。
もちろん出世と言うのは社内の多くの人の思惑や嫉妬欲望が絡み合ってくるので、その予感や手応えが的中しないこともあるでしょうけれど。
そうならないためにも、自分自身を振り返り、自己分析、現状把握をしたうえで、人事を尽くして天命を待つ境地に至りたいと思っています。
スキル、ノウハウ以前に必要なもの
サラリーマンでも行政書士でもその他どのような職業であっても、知識やスキル、ノウハウ以前に必要になってくるものってありますよね。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」なんて言いますし、健康、身体の充実感は生きるうえでの基本です。
健康健全な身体だから、ストレスから解放され、健全な精神を身に付けることができるといえるでしょう。
健全な肉体と精神の上に、知識やスキルが乗っかって、それぞれの専門性を発揮することができると考えます。
マインドフルネスやアンガーマネジメントでEQの向上を図っておりますが、これは精神面での成長、改善を期待して取り組んでいます。
精神と知識、スキルの間には、先天的とまでは言えないまでも、簡単には変わらない個性のようなものがあります。
これが強みだったり弱みだったりするのですが、本書ではこれを「才能」としています。
そして弱みを克服するよりも、才能を伸ばすことに注力しようというのが本書の趣旨です。
5つの才能に目覚めよう
5つに絞られているのは、優先順位付けでしょうか。
3つでは少なく、他にも伸ばすべき才能があり、10では多すぎて効率が悪くなる、といったところでしょう。
質問数はかなり多く、答えるのに時間がかかりますので、時間に余裕のあるときに取り組むのが良いでしょう。
また、1問あたりの解答時間制限が設けられているので、あまり考えている時間もありません。
元々考えずに直感で答えるようにとの時間制限ですが、眠気誘う時間帯だと、長い質問を読んでるうちに締め切られてしまいます。
というのを一問体験しております(笑)
もったいないので気をつけて、気を引き締めてテストに臨みましょう。
盛りだくさんな質問を回答し終えると、5つの自分の才能を見ることができます。
個人的な感想としては、「やっぱりこれか」というものでした。
それほど意外性はなく、5つのうち4つは前から自分の傾向として考えていたものでした。
それではあまり役に立たないのかというと、もちろんそんなことはありません。
それぞれの才能について、より深く解説してくれていますし、この才能をどのように生かせばいいのかということも書かれています。
これを実践していくことで、さらに自分の才能を強化していくことにつながります。
彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず
本書は「才能(じぶん)」に目覚める本ではありますが、自分に該当する5つだけでなく、34の才能全てが書かれています。
そしてすべてに「~が高い人との働き方」として、その才能を持ったひととの働き方、付き合い方が示されています。
これがなければ、もしかしたら本書は7分の1しか楽しめなかったかもしれません。
つまり、34の才能の内自分に該当する5つを除く29の才能は、自分には関係のないものとなってしまいます。
本書の趣旨からいえば、弱みを補強するよりも自分の才能を伸ばすことに時間を割くべきだからです。
でも、自分以外の人も34の才能のうちのいずれかに該当するわけですから、組織として働く以上、他人の才能が何なのか見極めて、付き合い方を工夫しなければなりません。
そう考えて初めて、本書はフル活用しなければならないなと感じました。
上司や同僚との接し方、部下の育て方、お客さんとの付き合い方、あらゆる他人とのコミュニケーションを円滑にするために、本書はとても有効な手がかりを与えてくれます。
まとめ的なもの
当たり前のようなことが書いてあるようで、じゃあそれを強みとして生かしてこれたかというと、そうではないからこそ本書は支持を受けているのでしょうね。
自分の強みに気付けていない人だってたくさんいるし、わかっていてもどう伸ばしていけばよいのかわからないという人もいる。
単に読むだけでも「自分にも才能があるのだ」と、自信を付けることにだって繋がります。
人それぞれ多くの受け止め方、使い方が想定されて、これは噛めば噛むほど味わえる本だなと感じました。
逆に、よく噛まなければ淡白なまま読み終えて、本棚の肥やしになる可能性も…。
『EQ 2.0』と同じく、ルーティンに組み込んで、実践していくのがよいでしょうか。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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