経営者は、炎上してまでバズを取る。
Twitterを利用する社長やが増えている。
いつ頃から、というのも明確ではないのですが、以前より会社の代表や影響力のある方が、実名でTwitterを使うことが増えてきたように思います。
米国大統領や、ローマ法王ですらつぶやく時代ですので、企業の代表がつぶやいたって、なんら不思議でもないのですが。
その理由について、私見ではありますが、思うところを書いてみたいと思います。
- Twitterを利用する社長やが増えている。
- 以前はどうだった?
- Twitter上でわちゃわちゃするスタートアップ界隈。
- 炎上は有名税。
- 炎上する人のスタンスとは?
- 炎上の効用とは?
- コミュニティがあるから安心して炎上できる。
- まとめ
以前はどうだった?
もしかしたら以前から、社長やがTwitterをするということはあったのかもしれません。
でも、実名で、社業とあまり関係ないことまでつぶやいていたでしょうか。
会社の名前を背負ったとたん、責任というものも付きまといますし、下手なことを言ってブランドイメージを壊しては…というようなリスクは今もだってあります。
実名アカウントを持っている社長もいらっしゃいましたが、あまりつぶやかない、会社の決定事項をつぶやくのみだったり。
やはり、一般の人が匿名でやるのとは異なり、慎重なツイートだったと思います。
Twitterは、バカッターと呼ばれるほど一般人がどんどん炎上してきた経緯があります。
それを見たら、慎重にならざるを得ないのも納得ですね。
これが、以前のTwitter。
Twitter上でわちゃわちゃするスタートアップ界隈。
それでは今のタイムラインを見ると、どうでしょうか。
堀江氏をはじめ、IT業界やスタートアップ企業の社長は、日々Twitterで発信しています。
特に目につくのは、LINEからスタートトゥデイへ電撃移籍した田端信太郎氏。
それからそのスタートトゥデイの前澤社長。
SHOWROOMの前田社長もちょくちょく見かけます。
上記のような時代の寵児のような方でなくても、多くの実業家が実名肩書付きで、頻繁につぶやいております。
見ていて思うのは、一方的につぶやいているのではなく、双方向なやり取りになっているということ。
著名人同士でリプライしあったり、RTしたり、それに呼応したり。
まるでプライベートで飲みにでも行っているかのように、わちゃわちゃとやっています。
そして、人によっては頻繁に炎上しています。
炎上は有名税。
普通、炎上と言うと、「ああ、なにか失言したんだな」と思います。
言うまでもなく、炎上は暴言、失言によるものです。
「そんなだからダメなんだよ」とか「ばかじゃねーの」なんて直球で批判されれば、多くに人は不快に感じますし、炎上するに決まってます。
そんなわけで、堀江氏は頻繁に炎上していますし、絡まれることなんて毎日のこと。
でも、思っちゃったんだからしょうがない、と言うのもわかりますよね。
それに、同じかもっとひどいことをつぶやいている匿名アカウントもよく見かけます。
有名税というべきかどうかはわかりませんが、やはり名のある人ほど叩かれやすいというのは現実世界と変わりません。
炎上する人のスタンスとは?
ただ、この炎上する発言も、ただの悪口や、何かのルールに違反するようなものでもありません。
それどころか、割と芯を食った意見、本質を突いた意見だなと思うことは多々あります。
でも、その言い方はきついな… と思っていると、いつの間にか炎上している。
言っていることは共感や納得感があるのに、あまりにストレートすぎるために炎上に繋がっているように思います。
では、なぜもっとまるくして言わないのか、しっかりと説明をしないのかというと…
- 他人のことは気にしていない
- 分かる人が分かればいい
- 炎上することでバズる
ということではないかなと。
堀江氏の直近の新書は、タイトルが「自分のことだけ考える。」帯には「炎上されるものになれ!」と、実に過激です。
(146)自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術 (ポプラ新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: 新書
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そもそも、自分の思っていることを言うこと自体は、何も悪くない。
他人がRTなどして広めるので、見たくない人の目にも止まって炎上する。
そう、炎上というのは他人がしているのであって、つぶやいた本人にしてみれば、「炎上された」という受け身になるのです。
まさに、新書の帯にあるとおり、「炎上される」んです。
自分が思ったことを言うと、知らない人が炎上させ、拡散しているだけ。
と言うのがTwitter上での炎上の、実際のところなんだと思います。
炎上の効用とは?
それでも、炎上したら面倒ですよね。
色々叩かれるし、直接リプライで絡んでくる人もいる。
こんなめんどくさくて、ストレスのたまることはないんじゃないかと思いますが、炎上されることにもメリットがあります。
それは、自分の言っている事を拡散してくれるということ。
バズマーケティングと言うものがありますが、「マーケティング」と言うくらいですから、いろいろと考えてバズるきっかけを作り出さないといけません。
でも、あの手この手と色々と考えても、人工的にバズらせるのは、なかなか難しいわけです。
そんな手間のかかるバズを、勝手にやってくれるのが炎上なのです。
それも、炎上される側としては、自分の思ったことを言っているだけ。
まったくコストもかからずバズれるのであれば、こんなにうれしいことはない。
でも、これじゃあ嫌われ者になってしまうのではと思うかもしれませんが、元々、そんなことを気にしていないからできるのです。
さらに言えば、興味のない人、アンチは、元々その人のサービスにお金を払いません。
逆に、炎上されたことに対して客観的に見ることができる人もいます。
炎上されてるけど、言ってることはおかしくないと気付く人もいるでしょう。
独り言にかみついて離れない人たちへの嫌悪感により、噛み付かれている相手に対して興味を持つということもあるでしょう。
炎上されなければ損得なし、炎上されても自分は気にもとめないけど、勝手にバズる。
それならば、何も気にせずモノ言えばよい、というところでしょうか。
コミュニティがあるから安心して炎上できる。
もう一つの側面として、既に自分を中心とするサロンなど、コミュニティが出来上がっているというのもあるでしょう。
もちろん、このサロンのメンバーは、炎上される人のファンであり、サポーターです。
もしTwitter上で炎上しても、この人たちは、発言の意図を汲み取ってくれるし、なんなら炎上するたびに結束は強固になる。
こういったコミュニティがあるから、安心して炎上しっぱなしにできるというもの。
誰も共感してくれる、味方になってくれる人がいない炎上は、ただの嫌われ者にしかなりません。
まとめ
好き勝手書いてきましたが、いつも炎上しているひとを、改めてみてください。
いつも叩かれまくってますが、そのまま干されているでしょうか?
私がよく見る炎上される物は、現在進行形で炎上しながらも、多くの賛同者といろいろなことに挑戦しているし、楽しそうに見えますし、よい意味で周囲に無関心です。
これって、SNSではとても大事な事だと思っています。
いわゆるスルースキルですね。
全て見えてしまうネットの世界では、情報にいちいち反応していてはきりがありません。
有効な情報を取捨選択するのみならず、客観視できるスキルも含め、情報リテラシーというのかもしれませんね。