サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。



出世はサラリーマンの本懐なのか?

「出世は男の本懐だろ?」

これは『シン・ゴジラ』の中で松尾諭演じる泉修一が言っていた台詞で、主人公で長谷川博巳演じる矢口蘭堂(やぐちらんどう)の「泉も首相補佐官に内定している。君の好きな出世コースじゃないか。」という皮肉に対するものです。

映画の中での脈絡はともかくとして、この言葉、大好きです。

出世は男、というより組織人の本懐です。

ということを、今日は書いてみたいと思います。

組織はカリスマではなく歯車が動かしている

『シン・ゴジラ』はこれまでのゴジラとだいぶ毛色が異なりますね。

特撮映画というよりも、組織を描いたドラマで、まるで池井戸潤の小説のようです。

一応の主人公は矢口ですが、泉を含め多くの登場人物が、それぞれの組織で、自分の立場でできる最善を尽くす。

サラリーマン、組織人にとってこれほど燃える人間ドラマもありません。

組織人であることに誇りを

事実は小説より奇なり。

例えばある企業のイノベーティブな製品開発は、表面的にはカリスマ的な1人の経営者による功績のように扱われます。

しかし、本当はそうではありません。

カリスマ的な経営者が示したビジョンが、下へ下へと伝わり、多くの人が携わっている。

組織の歯車などと揶揄されることもありますが、大きな歯車がしっかりと噛み合っているということは、決して馬鹿にできるものではありません。

最近読んだ小説に『家康、江戸を建てる』があります。

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これもタイトルには「家康」とありますが、フォーカスが当たっているのは現場レベルでした。

江戸を建てたのはまさに歯車たる組織人。

この小説も組織人を讃える物語のひとつです。

とは言え回す側に立ちたい

このように、『シン・ゴジラ』は組織の中の個人達を描いた物語だと理解していますが、やはり同じ歯車なら、より大きな歯車、さらには歯車を回す側に立ちたいものです。

小さな歯車が大きな歯車を回しているという事実は忘れてはいけませんが、回した歯車で何をするかを決めるには、歯車を回す側に立たなければなりません。

そういった意味では、泉こといずみちゃんの言う「出世は男の本懐」はとても納得感のある言葉。

サラリーマンとしての自分の立場に立って考えた時、やはりこれは胸に刻み、常に意識しなければならない価値観であると考えます。

これは、従うより指示を出す側でありたいという単純なことではありません。

普段会社に対して思うああしたいこうしたい、こうだったらいいのになんでこうしないんだ、皆さんも色々とありますよね?

単なる私利私欲ではなく、こうありたいという理想像。

理想は理想でしか無いというのはある種の諦めで、きっとこう思ってしまった時が、その人のサラリーマン、社会人、ビジネスマンとしての限界です。

難しいことは間違いない、それはわかってはいるけれど、それでも最善を尽くして、理想に向かっていきたいものです。

そして組織の中でそれを達成しようと思ったら、上に立つのが最もよいのです。

だからこそ、出世は男の本懐なのです。

文句があるなら出世しろ

組織の中で働いていると、日々、愚痴のひとつやふたつ、ありますよね?

それは口にしないほうがいいという人もいますし、溜め込むなという人もいます。

私は溜め込むな!側の人間です。

ただ、飲んで愚痴って、会社、社長、上司の悪口を言ってもよいということではありません。

その愚痴というのは、いつか自分が変えてやるんだ!という意思表示でなければなりませんし、愚痴の対象となる人がすべきであるという責務を任されたなら、やってやる!という意気込みがなくてはなりません。

だから、愚痴も文句も言えばいい、ただそれは自分が変えてやるぜ!という貪欲さが欲しいものです。

実際のところは上司だって社長だって、辛い立場だったりします。

そこを理解したうえで、責任を果たす為の権限を、自ら取りにいく。

言いたいことがあるんだろ?文句があるんだろ?じゃあ出世しろ!待ってるんじゃなくて、結果だせ!出る杭になれ!打ってくる金槌を破壊する杭になれ!

それが出世に貪欲と言うことですし、出世は男の本懐ということの真意です。

私は言いたいことは上司にどんどん言います。

課長に言うし、部長にも言います。

社長への直訴経験ももちろんあります。

中小企業では指示系統無視なんてザラですから、現場の部長から直接指示が来ることもあります。

そんなときも臆せず言います。

もちのろんですが、「言います、直訴します」と言っても、喧嘩ではありません。

当然礼は失しないように気を付けますけどね。

生意気だと思われているだろうなぁとは思いますが、言いたいことも言えない世の中じゃポイズン、ですからね。 

文句を言ってもいいから、手は動かして、そして権利を手にしましょう 。

責任と権限を言って動いて取りに行った経験

そうして今のところ手にしているのが最短最年少係長です。

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このエントリーでも書いていますが、 出世するためにはやるべきことがあります。

  1. モノを言う
  2. 案を出す
  3. やらないことを決める
  4. やりたいことだけやっていく
  5. アピールポイントを見せつける

この5つを柱として、組織に自分を反映するとか経験の数で精度も上がるとか、我ながらいいこと言ってるなと思います(笑)。

上記エントリーでひとつ言い忘れていることがあったのでここで加えておきます。

それは「上司を使え!」です。普通は上司が部下を使うものだと思われていますが、部下だって上司を使えばいいんです。

もちろん、礼は失してはいけませんけどね。

意見を上司だけでなく、さらに上げてもらう必要があります。

案だって上申してもらう必要があります。

やりたいことをやるために仕事を割り振りしてもらわなければなりません。

上司をしっかり使っていきましょう。

まとめ的なもの

さて、このエントリーを書くために再度『シン・ゴジラ』 を観ました。

iPadでいつでも映画をストリーミング配信で観られる。

よい時代になったものです。

改めて「組織、組織人」をしっかり意識して観ましたが、本当に面白い人間ドラマですね。

自衛隊の幕僚長である、國村隼演じる財津の「礼はいりません。仕事ですから。」という台詞、これもぐっときます。

本当にカッコいいですよね。

最近はスタートアップや起業がもてはやされる世の中です。

そういった生き方もカッコいいし憧れますが、サラリーマンだって全く捨てたものではありません。

やはり自分の意識次第だと、つくづく思います。

シン・ゴジラ

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