ものづくり補助金、はじまりましたね。
こんばんは。
2月28日からですが、ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金の公募が開始されましたね。
長ったらしい名前ですが、一般的にはものづくり補助金と呼ばれるもの。
なじみの深い人たちの間では、もの補助と言われてます。
3,000以上もあると言われる補助金のなかでも、最も知名度、人気のある補助金のひとつ。
金融機関や商工会議所でもこの補助金の申請の仕方についてのセミナーが数多く開催されているようです。
まずはこの補助金の概要。
公募期間:平成30年2月28日~4月27日
採択公表:6月中目途の予定
補助事業には三種類あります。
①企業間データ活用型
補助上限額:1,000万円
補助率:2/3
プラスα、200万円×連携帯参加数 を上限に連携体内で配分可能
②一般型
補助上限額:1,000万円
補助率:1/2
※経営革新計画の認定等一定要件満たす場合は補助率2/3
③小規模型
補助上限額:500万円
補助率:小規模事業者2/3、その他1/2
ざっくりとこんな感じ。
単独で行うよりも連携するほうがお得で、中小企業の中でも小規模事業者がお得。
今年の方向性はこんなところでしょうか。
ちなみに小規模事業者とは
製造業などでは従業員20人以下
商業サービス業では5人以下の事業者です。
この規模の事業者が日本の全事業者の85%を占めるわけです。
中小零細なんて言い方もされますし、まるで弱い者のようですが、実態は逆だと思っています。
全体の85%を占める小規模事業者が元気になってこそ、日本に活気が出る。
表に出るのは大企業、上場企業ばかりですが、支えているのは中小、小規模事業者ということを忘れてはいけませんね。
この補助金と言うものですが、元々政府が打ち出した国の成長戦略を実現するためにあります。
ですから、今であれば安倍政権の日本再興戦略に方向性を合わさなければなりません。
また、補助金の要領にある事業の目的にも適っていなければならない。
もちろんこれは、安倍政権を支持するか否かということとはイコールではありません。
政策の為に自社事業を行うわけではありませんから。
でも、事業を成功させ、拡大するために、利用できるものは利用していく。
では、利用するにはどのようにすればよいのか。
それは上述したような政府成長戦略、補助金の目的にあるキーワードを、申請書にちりばめること。
申請書を審査する側は、非常に多くの申請書に目を通さなければなりません。
平成28年実績では、申請件数は約15,000件とのこと。
これだけの申請書、すべて詳らかに読み込むことはできませんから、一定の基準をもって査読していると考えるのが自然です。
その基準となるものが、補助金要領や政府成長戦略になります。
また、審査する人もその業界の専門家ではないので、専門用語を避けるとか、分かりやすい表現をするなど、普段顧客と接するのと同じように、相手のことを考えなければなりません。
なんとめんどくさい!と思うかもしれませんが、最大で1000万円をいただけるわけですから、この程度は当たり前ですね。
1000万円、自分で稼ごうと思ったら、粗利20%で5000万円、10%なら1億円の売上を追加で稼がなければなりません。
さらに言えば、補助金を申請するメリットはお金を貰えることだけではありません。
当然採択されなければなりませんから、申請書に記載するために、自社をしっかりと見つめなおす必要があります。
アピールポイント、強みだけでなく弱み、それを克服するために何をすべきか、数値計画もあって、それを裏付けるものもあるか。
本当に様々な面から見つめなおすことになるでしょうし、今まで見えていなかった強み、弱みが見えてくるはず。
もし補助金が採択されなかったとしても、申請の過程で得たものは必ず、今後の経営に役立つものになるはずです。
ハードルは決して低くはありませんが、是非とも挑戦したい補助金ですね。
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第二領域、こなしてますか?
こんにちは。
なかなか進まぬ会社施策に、喝!かぁーつ!!
というわけで、愚痴&時間管理マトリクスのお話。
最近仕事でOffice365の導入を検討しているのですが、なかなか検討段階から動き出せず、困っています。
私は総務、会社には情シスがあるので、システム案件は総務サイドだけで進めることはできない。
必然的に情シスとの打合せ、段取りなどが発生しますが、情シスの課長さんが忙しいことを理由に日程調整に非協力的…。
この案件はそちらの部長さんからもお話いただいてますから、忙しくても協力していただかないと、そちらも評価にも繋がるのでは?と思いつつ。
いずれにしても、このシステムは全社的なシステムインフラですので、早期導入しフル活用することが生産性向上に直結します。
導入とはいっても、古いPCにバンドルされたOfficeを使い続けるか、償却も終わっているPCのリプレースと同時に、契約もサブスクリプションに切り替えるか、それだけ。
コストがかかると言っても、いつかは切り替えが必要になるもの。
コストの先延ばしをできることよりも、導入メリットを先延ばしする弊害のほうが大きい。
そんなわけで、私としては重要度がかなり高い部類の案件だと思っております。
ただ上記の通り、今のPCにOfficeが入っていないわけではないので、緊急度としてはなによりも優先すべきことというわけでもない。
こういう話になると頭に浮かぶのは、重要度と緊急度の四象限、時間管理マトリクスですね。
縦軸に重要度、横軸に緊急度がきて、よっつに分ける、アレです。
第四領域、重要度も緊急度も低い、いわゆる無駄なこと。
第三領域、重要度は低いが緊急度が高く、よくこれに振り回されます。
第一領域、重要度も緊急度も高い、クレームや身に迫った危機など。
さて、第二領域、重要度が高いけど、緊急度が低いものが残りました。
実はここが、多くの人が抜けてしまうところ、ということになります。
どのような領域かというと、将来的な投資です。
会社で言えば今後の軸となる新事業だったり、個人で言えばスキルアップだったり。
事業承継のための後継者作り、次世代幹部の育成もそう。
それが実を結ぶのは先になるので、明日、また明日と先延ばしにしてしまう。
第一領域はといえば、もうやるしかなく、選択肢はありません。
その次に、と思うのですが、第三領域、緊急度の無駄な会議等に振り回されがち。
その結果、第二領域に時間をかけることができなくなってしまう。
ついつい緊急度を基準にして優先順位をつけてしまうのですね。
でも、第二領域を疎かにする人や組織は、その場に停滞することになります。
緊急度の高い仕事はこなせているので、日々忙しく過ごしてはいるのですが、レベルアップがない。
同僚やライバル企業は日々成長しているはずですので、自分だけ取り残されてしまいます。
では、同僚やライバル企業も停滞していたら?もしそうであれば、その市場が新しい技術やサービスに代替される日も近いでしょう。
そうならないためにも、第二領域を少しずつでもこなしていかなければなりません。
今回のOffice365導入も、ただのシステム導入にあらず。
しっかり使いこなせば、業務全体が効率化し、コミュニケーションが加速する。
導入直後から加速するので、遅れればその差は取り戻せませんし、早ければ他社を出し抜けます。
個人でも組織、企業でも同じです。
緊急でないがゆえに見えにくくなっている重要なこと。
それは人それぞれですし、潜在的で、しっかりと考えないとまだ見えていないかもしれません。
なにか明確な目標ができれば、おのずと見えてくるものかもしれません。
その第三領域に当てはまるものが見つかったときの為に、ただ忙しいだけの第三領域、全く無駄な第四領域をしっかり圧縮して、第二領域に着手できるように備えておかなければいけませんね。
その意味でもOffice365!!無駄な作業を圧縮!TV会議で移動コスト圧縮!!
クラウド化でメンテナンスの人的コストも圧縮!!
さっさと導入・活用して、改善や次の一手を考える時間を作りたいです。
ITツールとITインフラ
こんばんは。
さて、先日の投稿のつづきです。
私が考えるOffice365の位置付けと、情シス部門の認識の隔たりのお話。
私はOffice365はツールではなく、インフラだと認識しています。
この言葉の違いは何か、ということですが。
ITツールというのはなにか一つの課題に対してのソリューションだと考えています。
経理や販売管理のシステムなど、ピンポイントに「この業務に対する」ソリューションです。
一方、ITインフラというのは、それを使って、何を解決しようか、というイメージ。
Office単体で見ても、こなせる業務の範囲は非常に広く、やはりインフラのイメージですが…。
これにOffice365の各種機能を加えると、そこから各種業務が始まる、プラットフォームと化します。
Skype for Businessによりどこからでも会議に参加することができます。
各営業所から、本社などへ集まらなくてもよくなるので移動コストが激減します。
クラウドストレージOneDriveにOfficeファイルを入れておけば、共有して共同・同時作業ができます。
SharePointではプロジェクト毎のサイトを簡単に構築でき、サイトからファイルサーバ内を検索できます。
これにより混沌としたファイルサーバ内のフォルダを渡り歩く、なんてこともなくなります。
TO DOリストも、個人単位だけでなく、上司とやプロジェクトリーダーと共有することができます。
他にも多くの使い方がありますが、これらの組み合わせにより、非常に効率よく、業務をこなすことができるようになります。
これらのことが、ひとつのパッケージで実現できてしまいます。
ここで解決されている事柄は、仕事をする上で非常に基本的な情報共有、コミュニケーションです。
そういう意味で、インフラ、プラットフォームだということです。
一方情シスの言い分は、Office365で出来ることは多岐にわたるので、先に要件定義して、これとあれとそれを構築して解決する、と決めておくというもの。
そこはやはり、情シス流のシステム開発のノウハウがあるわけです。
ITツール(私の中の定義)を開発、導入する場合は、課題が明確なので、しっかりと要件定義ができるししなければならない。
これには全く反対するところはありません。
でも、これをOffice365でやろうとすると、会社のあらゆる業務が対象になりかねず、時間もかかります。
この点も、要件定義からしっかりやることに対する違和感のひとつ。
でもなにより、「インフラ」ですから。
石に掘っていたものを紙に書くようになった、紙に書いていたものがワープロになった、その延長。
歩いて何日もかけて参勤交代していた距離が新幹線で2時間で移動できるようになったその次は、映像音声データを送って物理的な距離を無視してリアルタイムなTV会議を。
そのレベル感の代物ですから、特別な使い方を考えなくても、スタートマニュアルレベルの使い方でも業務効率化、生産性向上に寄与するもの。
難しく考えることで、導入メリットが先延ばしにされることのほうがもったいないなぁと思うわけです。
ただ、導入となれば情シスの力を借りなければならないので、コミュニケーションをしっかりとって、コンセンサスを構築していかなければなりません。
Office365導入の成否は、コミュニケーション量に比例するのでは、と考えています。
ITツール、ITインフラなんて言っても、人間臭い部分がなければ成し遂げられないものだなとつくづく実感します。
IoT企業社長の講演会に参加しました。
こんばんは。
今日は月末業務の忙しい中、仕事をさっと切り上げて名古屋へ。目的はIoT導入で大きなコスト削減を達成し、各所で取り上げられている旭鉄工社長の講演を聞くため。取り上げられた記事を、と思いましたが、会社ホームページに掲載一覧ありましたのでリンク貼っておきます。
実は以前地元の商工会議所でも、この会社の執行役の方のお話を聞く機会があったのですが、やはり社長のお話も伺いたいと思い、参加させていただきました。
会社でIoT導入を検討しているという訳ではないのですが、一自動車部品メーカーが自前でのIoT構築に取り組み、またそのノウハウを外販できるまでに至ったプロセスを、是非ともお聞きしたかった。
お話拝聴し、同社で構築した設備の部分は、以前お聞きしたこととそれほど変わりなく。でも、どのようなことをして会社の方向性を出していったのかという部分は、社長からお聞きすることができました。
企業内にある変化への抵抗、チャレンジしない雰囲気を正すこと。ただやれよと言うだけでなく、時には厳しく、時には褒めてやり、何よりも社長自ら現場に足を運ぶこと。
そう言えば三枝匡氏の著書にも、社長自らのハンズオンというシーンが何度もありましたね。社長の役割は対外的な政治ではなく、誰よりも従業員に寄り添うこと。これができるのは中小企業の規模感ならではでもあります。そのような取り組みはとても心労が絶えないのではとも思いますが、少なくともお話聞いていると、そういったことも楽しみながら取り組んでおられるように感じました。
お話の中でもありましたが、IoTではあらゆることが見える化する。これを監視されているというように捉えられるか、見てくれていると捉えられるか。企業がこれまで築いてきた文化により、従業員の捉え方も大きく異なるそうです。普段でも上司の目というのは気になるもの。これが四六時中となると…大きな差がでますよね。
私自身に立ち返ってみると、上司とは良い関係を築けているので、監視されているというような思いはありませんが、他部署はどうか。よく考えてみる必要がありそうです。
上下で良い関係を築くことができているから、大胆な舵取りに大きな反発もなく、結果を出すことが出来たのだなと。
IoT、AI、ロボットだなんだと、いろいろな技術が出てきておりますが、何よりも人間が、組織がしっかりと動いていなければ、側を整備してもなかなかイノベーションには繋がりません。技術、ツールに関するセミナーも大好きですが、マインドをどうセットするかということがなによりも大事ですね。そのようなことを改めて痛感する夜になりました。
Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて
- 作者: 木村哲也
- 出版社/メーカー: 三恵社
- 発売日: 2018/08/01
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診断士のバイブル?中小企業白書。
こんばんは。
診断士試験の勉強もぼちぼちはじめておりますが、テキストと過去問に加えて、もう一つ読んでおくべきものがあります。
それがこれ、「中小企業白書」
1次試験の「中小企業経営・政策」では論点の中心にもなりますね。
私はTACのテキストで済ませてしまいましたが…。
2次試験を受けるにあたっては、白書でも挙げられているような問題、課題を認識していないといけません。
試験の与件文章に出てくる事例企業も当然に中小企業ですので、白書にあるような課題を有している可能性が非常に大きいからです。
2次試験は中小企業における問題課題が広範に散りばめられています。
1次試験の知識は、まさにこれらの問題課題を解決するため知識。
ですから、与件文章からしっかりと課題を抽出する必要があります。
このときに、中小企業が抱えている問題・課題集である中小企業白書を読んでいるか否かで、差がついてくる、はず!
さて、この中小企業白書、買ったのは昨年の一次試験が終わった直後。
2次試験に向けて~というつもりでしたが、ボリュームも多いので結局手付かず。
それに、試験作成の都合上?平成29年度の試験としては、2016年版が出題範囲になります。
そんなわけでつい最近まで積読状態、やっと手を付けるに至りました。
気になる内容は…
第1部第2章「中小企業のライフサイクルと生産性」では、日本の開廃業の現状がテーマに。
第2部では「起業・創業」、「事業の承継」、「新事業展開の促進」、「人材不足の克服」がテーマに。
他にもいろいろなテーマがありますが、上記のテーマはとても興味のあるもの。
日本の企業の99%が中小企業未満の規模で、小規模企業は85%を占めます。
従業者数では、中小企業と小規模企業を合わせると全体の70%を占めています。
この数値から見ても、中小企業が元気にならないと日本経済は立ち直れないという現実が見えてきます。
その中小企業の新陳代謝の悪さを示しているのが開廃業率。
開業率が高いほうが良いというのはわかりやすいですよね。
新たな技術やアイデアを事業化しやすいということですから。
一方の廃業も、銀行や政府の支援を受け続けてなんとか凌いでいるというような企業は、一旦リセットしたほうがよいのではと思います。
支援を受けている身では、リスクもとっていくことができず、人を切って、ノウハウもモチベーションもなくなってしまったのなら…。
セーフティネットや受け皿、制度がしっかりしていれば、その失敗で終わりにはならないはず。
UNIQLOの柳井会長も廃業はしていないけど、一勝九敗と言っている。
大成功をしている人ほど、その裏にはいくつもの失敗がある。
だから、失敗し、ときには廃業することも悪いことではなくて、成功へのプロセスだと考えるべきなのです。
無理に廃業させずにいきながらえさせるほうが、不健全で、成功への道を閉ざしてしまっているようにすら思えます。
さて、その一方で、廃業させたくないのに廃業せざるを得ないということもあります。
それが後継者不足や事業譲渡先が見つからないことによる廃業。
こちらはとても問題で、本当はノウハウ、技術があるのに、辞めざるを得ない。
こんな記事もあります。
「後継者不足で損失22兆円、130年の老舗旅館が廃業せざるをえなかった事情」
記事の中では大廃業時代とありますが、実際には、2000年に入ってから、開業率も廃業率も横ばいです。
他の先進国との比較では、日本だけ開業率廃業率共にほぼ並みのない線になってしまいます。
でも、後継者不足による廃業による経済的損失がとんでもなく大きいことは確か。
倒産件数は減り続け、バブル崩壊前の水準にまで落ち着いたそうですが、開業廃業もどうにかしたいところ。
私もいずれは…、あまり具体的に言えないのが残念ですが、開業率向上に貢献できればと思っております。
行政書士として開業届も税務署に提出していますし、自分の会社を持ちたい気持ちもありますが、今のところ今の会社を辞めたいわけでも、辞めようと思っているわけでもないという。
そこのあたりについては、また「起業・創業」の項でいろいろと書かれておりましたが。
起業をするにあたって、現在の職場を辞めない、兼業として起業するつもり、という男性が15%前後もいるそうで、少し勇気付けられました。
会社の中にいながら自分の会社を起業して、うまく折り合いをつけていけたら幸せだろうなぁと思っております。
多様な働き方ができる社会になるといいですよね。
最後にこの中小企業白書、がっつり読みたい方は購入がオススメですが、中小企業庁からPDFでダウンロードすることも可能です。
全文だけでなく、気になる章だけダウンロードすることも可能ですし、要約、概要といった忙しい人向けのものもあります。
よろしければここからダウンロードしてみてください。
今年もメンターに選ばれました。
こんばんは。
昨年、弊社では人事戦略の一環としてメンター制度を試みました。
思いもよらず、メンターの一人として選ばれることとなり、若手従業員の話を聞きつつ、こちらも初心に戻ってみたり。
今年は昨年メンティだった若手が、そのままメンターにシフトしてくる、と思っていたのですが…。
それはまだ早い!と言うわけで、今年もメンターをやることになりました。
会社によっては1年目のメンティと3年目のメンターなんて組み合わせもあるでしょうし、年齢は関係ないのかなぁと、個人的には思っておりますが。
選ばれた以上、しっかりと取り組みたいと思います。
さて、メンターというと、若手を導くといったようなイメージもあります。
うちの会社のメンター制度は、若手の指導のような位置づけではなく、普段あまり接点のない他部署との交流に主眼を置いたもの。
ゆえに、年上、先輩ではあるんだけれど、一方的な感じではない。
後輩とは言っても、自分なりに思いをもって仕事に取り組んでいるので、こちらが学ぶことだってあるわけです。
そういう視点もあるのかと、感心してしまうこともある。
普段は騒がしい奴と思っていたら、意外とナーバスな子だったり。
意外と勉強家だったりして、知らないことを教わったり。
色々な一面が垣間見えて面白いです。
教えてやるんだという一方的な気持ちで取り組むのなら、何かを得ようという気持ちをもって接しないのなら、何も得られない。
折角の機会ですので、こちらの経験を伝えつつ、若手の想い、考え、どんな自分になっていきたいのかなど、掘り下げて話し合えればと思います。
IT導入のインパクト。
こんばんは。
本日はIT導入におけるコスト削減効果について。
IT導入により、これだけコストが削減された!!なんて事例はよく目にしますが、ほんとうでしょうか?
私は、実体験として間違いない!と断言しますが、今日は実際に試算してみたいと思います。
最近私界隈で話題のOffice365を導入した場合。
300人の会社で、時給を2,000円と仮定します。
手書き帳票の電子化により、毎月一人当たり2時間の工数削減できたとします。
これは一日にするとたったの6分です。
300人×2時間×2,000円で、120万円、年額1,440万円です。
一日たった6分削減できれば、年間1,440万円の利益創出ができるんです。
利益率15%の会社だとすると、9,600万円の売上に相当します。
もし一日12分削減できれば利益創出2,880万円、売上1億9,200万円に相当します。
業種にもよりますが、商社や卸売など、9割営業マン、残りは間接部門というような会社なら、ほぼ全員が毎日一定時間パソコンとにらめっこです。
私のような間接部門の人間なら、それこそ一日パソコンとにらめっこです…。
この場合、もし申請書や報告書で紙媒体があるのなら、これらを電子化することで一日30分、1時間削減!なんてこともごくごくありふれた話。
ちなみに、私は以前、自身が行っている請求書照合作業を電子化したことがあります。
それまでは、請求書の金額を確認し、それを一覧表に記入していき、検算までしていました。
時間にすると、毎月2~3日かかっていた業務です。
これをExcelに直接入力するようにし、同じ作業をする同僚がExcelOnlineで同時に編集できるよう、OneDriveを利用して共有・共同作業できるようにしました。
その結果、今では丸一日あればすべて完了する業務になりました。
この業務だけで、月に8~16時間の工数削減ができたわけです。
この業務自体は、私と同僚の4人しか携わらないものですが、同じ規模感の似たような紙媒体作業が、他の支店、営業所にも、意外とあるものです。
全社的に、しっかりと業務を洗い出して電子化すれば、百万、千万単位での利益創出は難しいものではありません。
これがIT導入のインパクトです。
いやいや、今時手書きや紙媒体の書類なんてないよ、という方もいらっしゃるでしょう。
でも、仕入先さんからの請求書を見ていて、体感としてまだ1割は複写式や手書き請求書です。
例えば私が以前いた会計事務所では、伝票や総勘定元帳以外の帳票は全て手書きでした。
決算などは、レポート用紙に定規をあてて罫線を引き、各勘定を集計したりしていました。
これはさすがに極端な例ですが、小規模事業者ではまだまだ紙媒体、手書き書類が幅を利かせています。
業務が電子化されていたとしても、それが共有されているかとか、同時作業ができるかといった部分ではどうでしょうか。
Excelで作ってはいるけど、関数を正しく使えていなくて、Excelの力を最大限発揮できていないデータなどよく見かけます。
電子化し、使いこなす。
日本はIT化が遅れていると言われます。
企業の生産性も、OECD加盟国中下から数えたほうが早いレベル。
いかにこの生産性を上げていくかといったときに、まず簡単に解決できるのがIT導入です。
生産性=アウトプット/インプット
売上、利益を上げるのは相手がいることなのでなかなか難しいですが、無駄を省いてインプット量を減らすことは社内の努力のみで完結する話。
ここをしっかりと取り組めるかどうかで、企業の基礎体力に違いが出てきます。
でも、ひとつ、絶対に抜けてはいけない観点があります。
この工数削減、利益創出といっても、実際にお金が入ってくるわけではない。
残業の多い会社であれば、残業が減って労務費が削減されるでしょう。
でも、いつも定時ダッシュできるような会社であれば、所定時間内での余裕が生まれることになります。
余裕時間、スラックなんて言いますが、このスラックをただおしゃべりに費やしたり、だらだら過ごしてしまったなら、何の意味もありません。
重要なのは、この削減できた工数を使って、どのような付加価値を生み出すかということ。
私の場合、工数削減でできた余裕時間に、まるっと法務業務をあてこみました。
折角法律の勉強をして、行政書士も合格、登録もしたわけです。
普段サラリーマンとして働く中でも、法務業務をやらなかったらもったいない。
会社の法務業務をやりますよ宣言し、実際に任されるようになってまだ一年経過していませんが、これまでに大小40件ほど契約書のチェックをしてきました。
簡単なもので目を通すだけでお終いの契約書もありますが、取引基本契約書を一から作るといった案件もありました。
この点は上司にも大きく評価していただいております。
会社の、又は自分のコアコンピタンスに対して、より大きな力を入れていくことができる。
IT導入によるインパクトで最も大きいのはここかもしれませんね。
診断士、基礎固め。
こんばんは。
中小企業診断士試験、2次試験の勉強を開始しております。
既に事例にも手をかけておりますが、改めて、1次試験のおさらいを。
2次試験は筆記と計算問題。
筆記試験では問われる知識の範囲は狭まります。
ただ、狭まった以上に深まります。
理論をより、実践的に、現実に即した形で用いて解答作成しなければなりません。
では1次試験の勉強とは全くリンクしないのかといえば、そんなことはありません。
当然1次試験でやったことは活きるのですが、深掘りしなければならない。
でも、深堀り以前に、しっかりと知識が定着していなければ、深く掘った穴にハマって抜けられなくなる。
下手な例えですが。
というわけで、スピードテキスト、取り合えず一周です。
このスピードテキストはTACが出版しているもので、定番中の定番のテキストです。
目次の前に、学ぶことの全体像が図示してあり、2次試験で頻出の論点には★マークがついているので、とても取り組みやすい。
一周するにしても、★マークを重点的に見ていけばよいわけです。
ですが、実際に読んでいくと、知識と知識のつながりと言うか、脈絡のようなものもありますから。
隣接する知識についてはカバーしておく必要もある。
そんな具合に見ていくと、意外と知識のヌケモレがあるものだなと。
改めて、昨年の2次試験に落ちたことに納得。
悪い癖というか、誰しもそうなのかもしれませんが、弱いところを後回しにした結果、結局弱いまま試験本番を迎えてしまう。
合格する人と言うのは、そういう穴を重点的に埋めていくのでしょうね。
得意なところ、そういう意識のあるところは、一回の学習当たりの知識獲得量、記憶定着量も多いでしょうし、多少疲れているときでも、やるぞ!と、取り組めてしまう。
だから得意なところこそ意識的に後回しにしてやらないと、本当に伸び代のある苦手分野を克服できない。
苦手を無くすより得意を伸ばせ!なんて言うこともありますが、試験においては、苦手なままではそこが原因で足切りになってしまう。
範囲とされているからには、最低限のレベルにまでは上げておかなければ。
戦略論やマーケティングは大好物。
苦手部分は人事管理、HRM。
これからしばらく、ここを意識的に固めていきたいと思います。
そろそろ、診断士2次試験の勉強を再開します。
こんばんは。
10月に試験を終えてから、長い長い読書の秋を満喫しておりました。
これからも週1冊くらいのペースでは読んでいこうと思っておりますが、そろそろ試験勉強再開です。
これまで読んできた本の中にも、診断士試験に直結するような本が少なからずありましたが、やはり同じ範囲の知識ではあっても、試験対策とは異なります。
まずは試験を突破すること。
そこから先にいろんな体験が待っているので、ぐっと我慢をして、試験に集中する必要はありますね。
ただありがたいことに、診断士の2次試験は、それほど現実と乖離してはいません。
試験は「事例」と言う形なので、まさにケーススタディのようなものです。
また、社名はA社、B社などとしてありますが、現実にある企業を参考に事例が作られているのだとか。
某人気補助金に申請した企業の事業計画書がベースになっていると伺ったことがあります。
それ故、試験勉強や過去問に取り組むことが、ただの座学というわけでもないのですね。
そんな具合なので、試験の問題に取り組んでいて、とても楽しかったりします。
考え込んで難しい顔になっていることはありますが、覚えている、思い出せない、と言った記憶だけでなく、ちゃんと考えを巡らせて解答を作るので、面白くないわけがありません。
今年は1次試験は受けず、いきなり10月の2次試験に挑む権利があります。
つまりまだ8ヶ月もあるということ。
こう考えるとちょっと早い気もしますが、早い分には勉強と、記憶の定着のサイクルを多く回せます。
そして自信が確信に変わったら、少しペースを調整すればよい。
遅くなってから焦っても、もう対策を取る暇もありませんから。
そんなわけで、診断士協会のHPや予備校のHPから、過去問をひたすらダウンロードしております。
過去問は平成13年度からありますので、一年4事例×昨年までの17年=68事例。
これに加えて、TACなどのオリジナルの問題集にも取り組んでいきます。
2次試験二年目なので、今年は100事例以上をこなして、本番に臨みたいと思います。
効果測定、パスしました。
こんばんは。
効果測定、パスしました。
と言っても、運転免許ではありません。
先日参加した申請取次事務研修会の効果測定です。
事前に問題集は一周しましたが、やったのは12月上旬、研修会は1月下旬と、結構間が空いてしまった為に、少し不安でしたが。
その場で採点して、7/10点とのことで、それほど大きな心配もしていませんでした。
それでも、やはり合格通知がくるとほっとするものです。
これで晴れて?届出済行政書士というものになれます。
私の場合、これで何か変わるかというとそうでもないのですが…。
とりあえず書類を提出して、ピンクいカードとやらをいただきたいと思います。
在留許可申請の取次ができるようになります。
とりあえず、近くから探っていこうかな。
未来に向けて畑をひとつ、耕しました。
ゆっくりゆっくり。
ポレポレ。
ITインフラ導入を画策中。
こんばんは。
いま、社内でIT化を推進するプロジェクトを画策してます。
でも私はいわゆる情シスではありません。
下手の横好きでシステム関連、IT関連は大好物ですが、専門家ではありません。
会社の情シスから専門用語だらけのメールが来ても、多少ググりつつではありますが、渡り合うことはできます。
でも、ネットワークの不具合の際に、おもむろにシェルを開いてコマンドばりばり打ちながら、「あー、これね」なんてレベルではありません。
そんな私ですが、会社のオフィスとして、これまでのバンドルされたOfficeから、Office365への切り替えを熱望しております。
会社のIT導入について計画的に進めておられる会社様であれば、問題もなく切り替えできるものかもしれません。
私の会社の場合、メールはA社製、テレビ会議はB社製、ファイルも自社サーバ。
ここまでは別によくあること、というか一般的なことだと思います。
ただ、トップダウンで導入したものの、導入後のビジョンもなく、利活用も進んでいないものがちらほら。
利活用の不足、社内IT施策でありがちな罠です。
今までのやり方がある中で、「便利になります!」とだけ主張して導入しても、なかなか利活用は進みません。
私自身、このような現状で不便被っているので、これらの機能をワンパッケージで済ませられるOffice365の導入を、随分と以前から声高に、叫んでおります。
ただいかんせん、会社に情シスがあり私はそこの課員ではないため、これまで受け入れていただけず…。
しかしここにきて、「提案書をだせ」と。
腰の重い情シスよりは、門外漢でも熱意のある者をと、姿勢を買われたような形でしょうか。
ずっとやりたいと思っていたことなので、さくっと資料を作成し提出。
すぐさま取締役会メンバーへ展開していただくことができ、現在情シスと調整中。
ただ、情シスの導入に対するスタンスと、私の思い描くロードマップに隔たりが…。
少し長くなりそうなので、この話は続きとします。
ところで、情シスって、普段営業先で慎重に慎重を重ねているためか、会社のIT推進に消極的、ということってないですか?
要件定義、セキュリティ、これらにとらわれすぎているように感じることが多々あります。
たしかにこれらは重要なことですが、導入によるメリット面をもっと提示してもらいたいなと。
もちろん、そのような情シス担当者ばかりではないと思いますが。
現在情シスは、企業内で最も注目される部門。
昔は営業が会社の花形と言われましたが、今は情シスだと思います。
少子高齢化、生産年齢人口減少。
数ある社会問題の中でも、私はこれについてはとても関心があります。
またこれらの問題の解決は、ITのなせる業だと考えています。
より正確に言うと、ITというよりは、ICT(Information and Communication Technology)。
情報技術ではなくて、情報通信技術です。
日常的には差異なく使われる言葉ですが、あえてICTと強調。
インタラクティブな通信により、その情報が圧倒的に活きてくるから。
このICTの中に、近年注目されるキーワードがすべて含まれています。
それぞれ、情報の回収、蓄積、分析、応用、と言ったところでしょうか。
これらはまさに情シスの範疇ですから、これからますますIT人材が必要になる。
そのような理由から、情シスの方たちにはもっともっと、守りではなく攻めであってもらいたいと思っております。
つづく、と言ってから結局長くなってしまいましたが…。
さて弊社のOffice365導入は、どうなることやら。
次回をマテ!
マイケル・ポーターの競争戦略
こんばんは。
よい書籍に出会えたので、紹介とまとめ。紹介と言っても、数年前からあるものですし、ポーターについてまとめられた書籍では最も人気のある書籍のようですので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが。
マイケル・ポーター、経営戦略論の大家です。中小企業診断士を目指す方でなくても、多くのビジネスマンが知っている名前だと思います。五つの競争要因や、バリューチェーンといったフレームワークでも有名です。
本当は、この方の著書を読めば、一番よいことには違いありません。ただ、ポーターの著書は一冊700ページもありますし、読み切るのは労力を要します。
新書を読むのであれば、200ページ程度ですので、すぐに読み切れます。通勤電車の往復で一冊、一週間で五冊ということもそれほど大変ではない。これが専門書となると、100ページでもなかなかに疲れてしまいますね。
そんなわけで、本書のような「エッセンシャル版」があると非常に助かるのですが、これも要約しすぎて深みを失ってしまう場合もあり、難しい…。そんな中、本書は要点も外さず、うまくまとまっています。
- 作者: ジョアン・マグレッタ,マイケル・ポーター(協力),櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 7回
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競争の本質、戦略、競争優位、これらをしっかりと定義付けた上で、各フレームワークへと話を進めます。いきなり本題に入ってしまい、定義もあいまいなまま読ませてしまうビジネス書もみうけられるので、定義をしっかりと固めてくれるのは、読んでいて安心感があります。
明確に、読み手に言葉の定義を確認させたのちに、フレームワークの説明へと入っていきます。フレームワークと言うと、矢印などの図にいろいろなキーワードを箇条書きしていって~という図解になりがちですが、本書はしっかりと読ませます。
一見すると図解のほうが頭に入りやすそうですが、本当に理解するためには、言葉をちゃんと読まないといけないなと再認識。エッセンシャル版、300ページというボリュームとは思えないほど、詰まってます。
以下、ざっくりとまとめ。
・最高を目指す戦略は唯一絶対になりがちで、みなが目指すために同質化する。
・同質化すると、選択肢は狭まり、選択肢がないということは、価格感度は高まる。
・ゆえに、「最高」を目指していきつく先は価格競争。
・競争の主眼は、ライバルを負かすことではなく、利益をあげること。
・みなで「最高」をめざすのではなく、独自性を発揮して利益を上げる。
・ビジネスの世界では、同時に複数の勝者が併存することができる。
・競争要因の影響が「最も弱い」ポジションを探すこと。
・差別化の本質は、「割高な価格を要求できること」。
・コアコンピタンスが一つということは、「最高」と変わらない。
・「何をやるか」だけでなく「何をやらないか」も明確にすべし。
以上、簡単に。
より知識を深めるために、いずれポーター自身の著書にも触れてみたいと思います。
- 作者: M.E.ポーター,土岐坤,服部照夫,中辻万治
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1995/03/16
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 145回
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行政書士合格発表+4日
こんばんは。
行政書士合格発表から四日経過しました。
今更?
と言う感じですね…。
自分にとっても「あれから一年」ですので、書こうと思っていたのですが、忘れてました(笑)。
ばりばり行政書士業をやっている様子を書いたブログではないので、どれだけ見てくれている人がいるかもわかりませんが、合格された方、おめでとうございます。
複数科目を丸一日、二日間かけて、という試験はいくつかありますが、はじめてくださいの合図から3時間ぶっ通しというのはあまりないのではないでしょうか。
そんな厳しい試験を乗り越えたわけですから、是非ともその知識、登録して得られる多くのものごとを、しっかりと消化していってもらいたいですね。
私は登録はしているものの、いまだにサラリーマンを続けております。
まだ数年、辞めるつもりのなく、しばらくは兼業です。
兼業と言っても、事業としてはほぼ活動停止状態ですが…。
それでも、各種研修に参加し、会社で必要になる許可についての知識を得ています。
許可申請というものは本人でもできないことはないのですが、やはり書籍などで得られる知識だけでは難しい部分も多くあります。
多くの先生方が実務の中で躓き、失敗した経験を、研修の中で注意点として教えてくださいます。
一人ではどこから知識を付けたらいいかもわからないし、実務のノウハウなんてやるまでわからない。
そういったことを道筋立ててもらえるだけでも、年会費程度はペイできていると思っています。
独立して、専門でやられている多くの先生方は兼業なんて、と思うかもしれませんが、私はまず、登録だけでもしてみたらいいじゃん!と、体験してみて、なおそう思います。
他の先輩先生から「とっとと独立しろ」と言われることもあります。
それもごもっともですが、いろんな生き方を試すのも悪くない。
ただし、もしそういう生き方であっちもこっちも中途半端にしかならないのなら、その責任を負えるのは自分だけ。
そういう意識がないといけませんけどね。
でも、兼業でなく行政書士一本でやるのなら、兼業とは比較にならないほど、すべてが自己責任となるわけですが。
いずれにしても、登録するということは、一つの可能性を見出すチャンスであるとともに、それなりのリスクもあるということ。
お金や名誉だけでなく、自己実現や遣り甲斐も、他人以上に得たいのであればリスクを取らなければなりません。
合格者の皆さま、リスクテイカーたれ!!です。
兼業専業問わず、是非とも行政書士登録して、新しい世界に踏み出してみてください。
ワークライフバランスかワークアズライフか。
こんばんは。
私は間接部門という立場上、日々、働き方改革の視点から、従業員の業務効率向上、生産性向上を考えております。
それでは、私自身はどうなのかというと、これらの施策について調べ物をしたり、資料を作ったりして、残業も少なくありません。
時には持ち帰って土日に作業をすることもあります。
ネット上でも、働き方改革を進める側が、残業が多くなっているというのをよく見ます。
これでは本末転倒なのか?
働き方改革という耳心地の良いキーワードに踊らされ、はまってしまっているのか?
でも、私としてはとても遣り甲斐を感じてますし、資料をひとつ完成させるにつけ、達成感も感じます。
また、何よりもやっていて楽しい!
でも、残業が増えたらそれは働き方改革、ワークライフバランス失敗なのか?
仕事をしていて、この点はいつも気になっていました。
バランスとはなんぞや。
そんな折、LivePicksという動画配信サービスにて、落合陽一氏の「ワークアズライフ 」という言葉を耳にしました。
これだ!と思いましたね。
仕事とライフをバランスさせようとするからいけない。
というか、人によっては圧倒的にワークにのめり込みたい人もいる。
自営業者なら、サラリーマン以上にワークとライフの境目がなくなることも。
バランスを考えるから、ワークに偏れば辛いし、ライフに偏るとサボっているように映る。
でも、ワークアズライフという考え方はそうではない。
人生のように仕事をする。
ある方はライフワークバランスと仰っていました。
「ワーク」と「ライフ」をひっくり返しただけのようですが、「ライフワーク」=「一生をかけた仕事」というひとつの意味でとらえています。
これも、ワークアズライフと同義かなと思います。
この考え方の中では、仕事に時間は関係ありません。
夢中になるべきものがあるのなら、それに寝食を忘れるほど没頭すればよい。
決してワーカホリックではありません。
強迫観念や義務感などでやるわけではなく、健全に、夢中になるのがワークアズライフ。
サラリーマンの中にももちろんこういう方はいると思いますが、やはり特殊な職業の方が多いでしょうか。
建築家の安藤忠雄さんや隈研吾さんの本やインタビューを見ると、まさに!と思いますね。
芸術家やスポーツ選手、研究者や起業家などもそう。
まさに、やっていることそのものを大好きな人たち。
自分がどちらなのかというのは、簡単にわかるでしょう。
それだけ夢中になれる仕事がありますか?という問い、それのみ。
これがないのであれば、その方はワークライフバランス型なんでしょう。
バランスの取れた仕事外の時間の中で、プライベートを充実させるもよいですし、情熱を注げる仕事を探すのもよい。
もし情熱を注げる仕事が見つかったのであれば、ワークアズライフにシフトすればよい。
でも、必ずしもそのような仕事を探す必要もなく、情熱を注げる趣味だっていいわけです。
どちらもそれぞれの価値観。
とはいっても、社会人の多くは、ワークライフバランス寄りなんだと思います。
私はといえば、自分自身をワークアズライフ寄り、というか大分そちらに振れているな思っています。
皆さんはどちらでしょうか?
仕事に情熱、傾けていますか?
中小企業診断士2次試験、得点開示が届きました。
こんにちは。
中小企業診断士2次試験、待ちに待った得点開示が届きました。
診断士の2次試験は、通常A~Dの評価のみ通知されます。
合格の人も不合格の人も、最初に届く合否通知では自分が何点だったのかを知ることはできません。
ですが、個人情報の開示請求という手続きをすることで、具体的な点数を知ることができます。
開示してもらわなくても、合格は合格だし、不合格は不合格。
でも、いずれの場合も自分のレベル感を知っておいたほうがよいですよね。
特に不合格なら、D判定は0点~39点と範囲も広いですし、知っておくべきです。
39点なら、もう少し頑張ってC判定になっておけば、他でカバーすることもできます。
これがもし10点しかないのなら、次回も35点、D判定で足切りになるという可能性もありますから…。
10点しかなかったことを知ることで、これまでの勉強や解答作りの方向性が誤っていたのではということにも気付くことができますしね。
さてさて私の得点は…。
58点、58点、37点、51点。
試験当日の手応えは、事例Ⅰ、Ⅱは手応えあり、Ⅲは絶望、Ⅳも難しかった、という具合。
ということで、概ね予想通り。
合格ラインは4割未満がなくて、合計240点以上。
私の合計点は204点。
この足りない36点をどう振り分けるか。
というか、どこで得点を稼ぐか、ですね。
事例ⅢはD判定足切りを回避するだけでなく、50点代には載せないといけないので+13点。
元々会計畑出身ですし、事例Ⅳは70点くらいとりたいので+19点。
残り4点は事例Ⅰ、Ⅱで+2点ずつ。
すると、事例Ⅰから…60点、60点、50点、70点で合計240点。
ここを安定して着地できるようにするためには、
70点、70点、60点、80点の合計280点あたりを目指すことにしましょうか。
試験合格が当面の目標なので、変に深追いはせず、ですね。
これにて平成29年度の中小企業診断士試験の総括です。
来月くらいから勉強再開、ですね。